青函トンネル内で、函館発の特急列車スーパー白鳥34号の車両から煙が出て列車が停車し、乗客が避難する事故が起きた。
JR北海道の安全に対する姿勢は、これまでの一連の事故以後もまるで改善された様子がみえないままだ。
青函トンネルの全長は約54㎞もあって、世界最長の海底トンネルである。
今回の事故は、旧竜飛海底駅から青森駅方面に1.2㎞という近距離に停まったのは奇跡的な偶然と考えなければならない。
それでも、乗客全員の脱出までに5時間以上も掛かったという。怪我人は出なかった様だが・・・。
JR北海道の起こしたトンネル火災事故といえば、2011年5月の占冠でのトンネル火災事故が思い起こされる。あの時は脱線した列車から、すぐに火災が発生し、列車は丸焦げになった。
もしも、今回、一番深い場所に停車してしまって、乗客がそこから徒歩で脱出するという事態だったら、どうなっていたのだろうか?
青函トンネルの最深部から最寄りの海底駅まで11㎞もあるという。そこからケーブルカーで地上まで脱出できるそうだが、11㎞という距離を徒歩で移動したら、いったい何時間掛かるのだろうか?
私の歩くスピードならだいたい時速5㎞というところだと思うから、2時間強も掛かる計算になる。列車には足の悪い老人もいるだろうし、車いすの人が居た場合はもっと時間が掛かるだろう。
新幹線なら乗客数も多いだろうから、全員の脱出となると・・・。
今回、青森側の脱出口までの距離はわずか1.2㎞だというのに、しかも火災も発生していないのに、全員の脱出まで5時間以上も掛かったとうのは、あまりにもトロイ。
1年後に新幹線が走るというが、私は絶対に乗らないぞ。