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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2015-07-02-Thursday 見学希望者

6月28日の十勝毎日新聞の記事に

「マジック博物館着々」の見出しで写真付きで大きく紹介されたものだから・・・。

一般公開は来年の夏頃を目指しているとすぐ隣に大きく書いてあるのに・・・。

恐らく、記事の内容をよく読んでいない人なのだろう、「見せて欲しい」と言われて困っている。

これまでに完成した部分は「トランプの壁(トランプ930組を並べて壁を造った)」、「書籍棚(不思議関係書籍1万5千冊を本棚9台に並べた)」、「衣装ショーケース(ジミー忍師匠の衣装を7台のマネキンに着せて展示)」、「ポスター額の壁(本棚の裏側を壁にして額装したポスターを並べて展示)」、「サイン色紙の壁(プロマジシャンのサイン色紙を10数枚並べた壁)」、「貴重品のショーケース(松旭斎天一の書など貴重品を展示するガラスショーケース)」、「絵画の柱(マジック関係の絵画を展示する柱)」、「フィギュアのハイケース(陶器人形・フィギュア・ブリキ人形などを並べたハイケース)」が出来ただけである。

比較的大きめのモノの展示が終わったから素人目には完成が近いと映るのかもしれないが、マジック道具の展示にはまだ手を付けていないのだ。

仕掛けのあるコインやらカードやら金属器具などをショーケースに並べていくのだが、ポスターや絵画などと違って、場所は取らない代わりに、素人が見ても理解できるように説明文を考えて展示する作業が大変なのである。

これこそ、マジックの造詣が深くないと出来ない作業であるから、私が仕事の合間にこつこつとやらなければならないのである。

この作業が一番大変だが、おそらく一番楽しい作業になるであろうと思っている。

日本にはまだ、「マジック博物館」という場所は、私が知る限り存在していないが、それには理由がある。

マジックの本や道具を収集している人は何人かは知っている。皆、ヤフオクのライバル達だからだ。

しかし、展示物(道具や本など)の購入費だけでかなりの金額を要することになって、展示する場所の確保や、展示する棚やケースなどにお金が掛けられない人が多いというのも現実である。

こうやって収集した貴重なマジック関係の品物が、陽の目をみることなく、自宅の押し入れにくすぶり、その収集した本人が死んでしまえば、家族にとってはただのガラクタであるから、展示されることなく処分されてしまうことになる。これまで、マジック界ではズ〜ッと同じことが繰り返されてきたのだ。

つまり、収集に時間とお金を掛けても、展示するところまでは手が回らずに、せっかくの収集品も処分されてしまうということなのである。

今回、開設準備中の「仮称:マジック博物館」はようやく、その枠から一歩を踏み出すことになる。

世のマジック道具や本の収集家の方々には、是非とも寄贈を考えて欲しいと思っている。せっかく集めたモノに陽の目を見せてあげたいと思わないかなぁ〜。寄贈者の名前や写真を展示するから。