日本VSアメリカ戦。これまでの対戦成績は日本の1勝23敗3分けと云うから、まぁ普通なら勝てる相手ではないだろうが・・・。
ここ最近の対戦成績ではほぼ互角だとマスコミが云うから、日本人もその気になっていたのかも・・・。
そもそも、今回のW杯の、海外メディアの下馬評では日本の評価は低かったらしい。
日本はトナーメント戦では、アメリカ・ドイツ・フランスの強豪国に決勝まで当たらないという対戦相手に恵まれたラッキーはあったが、それでも接戦を制している内に段々と強くなっていった様にも見えた。
しかし、そう云う自信や神がかり的な勝利が、かえってミスを生み出す結果になったのかもしれない。
格上のアメリカに対して、正攻法で戦おうと云うのは無謀であった。むしろアメリカの方が、絶対に前回W杯決勝の屈辱を晴らすという気迫があり、これまでのアメリカの高さを活かすオーソドックスな戦法から、対日本戦用に研究してきた様子が窺えるトリッキーな低いボールでの戦法に切り替えてきた。
日本はそれに対する備えがまるで出来ていなかったから、キックオフから3分、5分と立て続けにコーナーキック、フリーキックから得点を許してしまった。
トイレに立ってテレビの前に戻ったら、何と更にもう2点も取られていた。3点目、4点目の失点シーンは見ていないが、焦ったのかバタバタと慌ててしまって自滅していったのだろう。
わずか開始16分間で4点も取られたと云う。
1、2点目までは相手が格上なんだから仕方がない失点であるが、いくら最後まで諦めないのが、なでしこジャパンだと云っても、アメリカ相手に16分間で4点も取られたら、表面上の表情はともかく、深層心理の中に諦めは生じてしまうものだ。3、4点目は余計である。
それでも、大儀見が見事なシュートで1点を返し、澤がからむ相手のオウンゴールで4対2になって、アメリカの焦りを誘うかと思ったのだが、この後もすぐに1点取られて気力もここまで、最後まで立て直しが効かなかったのは残念であった。
準優勝は素晴らしいと云うが、優勝と準優勝とはまるで違う。天と地ほどの差である。ここまで来たなら準優勝で良かったなんて言ってはいけない。2番じゃダメなんです。
対戦終了後の表彰式のアメリカ選手と日本選手の表情を見れば、それは明らかである。選手が一番感じているだろう。
前回のW杯決勝で、今回の日本と同様の気分を味わったアメリカが、同じ屈辱感を味わいたくないと必死だったのだと思う。
今回の悔しさをバネにしてリオ五輪では金メダルを狙ってもらいたい。