私は、TPPの本質と云うのは、凋落著しいアメリカが生き残りを掛けた最後の牙城であると思っている。
これを批准させて、その国の農業、医療などを破壊して、アメリカの属国にしようという魂胆だと考えている。
日本のバカな経営者達は、TPPの批准によって、自動車工業は躍進出来ると思っているようだが、甘い、甘い。
アメリカンスタンダードとは、お金を10%程度の富裕層に集めるための算段にしか過ぎない。
日本が有り難がっているアメリカは決して、暮らし良い国なんかではない。90%の貧困層による、貧困なるが故の犯罪も多発しており、むしろ格差が有り過ぎてムチャクチャな国になっている。
何故にそんな国を目指すのだろうか?
かつての日本には極端な大金持ちが居なかった「一億総中流」の時代の方が、現在よりはるかに希望に満ちた良い時代であった。
何度も書いているが、金持ちのおこぼれ(トリクルダウンと云うそうだが・・・)で経済を活性化させようなんてバカの極みである。
大勢が、少しずつの余裕を持てれば、経済は回るのだ。
給料が何億円なんて社長は日本には必要ない。その一人分の給料で、一体何人分の社員を増やせられるのだろう。
首切りは一時的には会社の数字を上げるだろうが、社会全体の雰囲気は悪化する。首を切られた社員も消費者の一人であることを忘れている。
年収なんてものは大会社の社長だって2400万円もあれば十分だろう。もう一度一億総中流社会を目指すべきだ。そうすれば世間の景気は良くなるはずである。