最近のマジックに関するテレビ番組は、タネ明かしモノであったり、テレビカメラと云う機械の特質を利用した、テレビでしか見せられないマジックであったりと、まったく見る気がしなかったのであるが・・・。
今日のBS−TBS(19:00〜21:00)の「Mr.マリックの東京マジック散歩」と云う番組はなかなか良い内容であった。
初め、番組名を見た時にはまったく期待していなかったのだが・・・。
BS放送ならではの、低予算番組と云う感じ丸出しであるが、逆に、ギャラが安いであろうからオファーが掛かったのではないかという雰囲気を醸し出していた出演した若手のマジシャンは、ほぼ全員が初見であったし、技術やオリジナル性が高く、とても見応えがあった。
特に良かったのは、カメラトリックを一切使わずに、しかもノーカット放送で2時間番組という点である。
最近の地上波のテレビ番組は視聴率欲しさの為に、マジックのタネ明かしに走っているのが大嫌いであった。
そんな低劣な番組に出演するマジシャンも、よっぽど売れなくて生活に困っているのか、タブーであるタネ明かしを自らやるとは情けなくなってしまうような連中ばかりであった。
また、画面構成もプロデュサーがマジックの本質を理解していない視聴率稼ぎだけしか頭にない奴だと、肝心のマジシャンを映さずに、観客のテレビタレントが驚いているアホ面ばかりを追うから、マジック番組としては録画する気にもならないダメな番組ばかりであった。
今回のような良質なマジック番組をもっともっと増やして欲しいものである。
こういう番組をみると、よ〜し俺も練習するゾ!と燃えるのである。久し振りにテレビでマジックを見て興奮したのであった。