「北の大地de大道芸フェスティバル2015」の反省会が開催された。
今年は、平原まつりの予算や補助金が軒並み削られ、大道芸は予算不足から一時は開催が危ぶまれたが、何とかかんとか資金を工面してやっと開催にまで漕ぎ着けたのであった。
平原まつりの開催期日が、お盆と云う特殊な期間であることが最大のネックなのである。
平原まつり、勝毎花火大会が同時期に開催される為、新しいスポンサーの獲得も難しい。
そこへもってきて、何せ、この時期は航空料金に割引きがなく普通運賃でしかチケットが購入ができない。
羽田ー帯広の普通航空運賃は片道45,690円である。これに羽田空港までの鉄道やモノレール、帯広空港からのバス代などを加えると往復で一人約10万円の交通費が掛かるのである。
更にこれに4泊分(13〜16日)のホテル代、食事代、荷物の搬送費などがプラスされるのだ。
大道芸人の中には鞄ひとつで移動可能な人も中には居るが、ほとんどの芸人が2〜3個の大きな荷物を宅配便で搬送する。この経費もバカにならない。
経費を削減するには、航空運賃の削減が一番だ。その他の費用は削減してみても微々たるものにしかならないからだ。
開催期日を別の日に変更するのが最もてっとり早いのであるが、昔から平原まつりは曜日に関係なく14〜16日のお盆と決まっている。
それでも、私は、何度か大道芸は別の日程で開催しようと提案してきたのであった。例えば七夕まつり辺りなら時期も近いし、航空運賃の割引きもあるから良いのではないかとこれまで何度も提案してきたのだが・・・。
これが、なかなか上手く説得できなかったのだ。
反対された理由には、様々なモノがあるのだが、一番のネックは平原まつりが寂しくなってしまうからであろう(であれば予算をつけてくれればすぐに解決する問題なのだが・・・)。
今日の会議は、様々な建設的意見が出された。
しかし、今日の時点では、一番の問題点である芸人の招聘費の工面が何としても成り立たない。
補助金に頼らずに、独自の集金方法で必要経費を工面する方法を皆で色々と考えたのだが、帯に短しタスキに長しという奴である。
せっかく14年間も続けてきて、大道芸の面白さがようやく認知され始めてきたところだと云うのに・・・。
結局、今日は来年の開催についてのGOの結論は出なかった。
今週中には「平原まつり実行委員会」の反省会が開催されると云うし、勝毎と平原通商店街との話し合いも持たれると云う。
そこでの、意見を踏まえて、9月末に再度会議を持つことで終了したのであった。
今日の勝毎の「まちの声」欄にも、大道芸を続けて欲しい旨の投書が載っていたが、大道芸を楽しみにしてくれている人は他にも大勢居ると確信している。
とにかく、大道芸に理解の無い、お偉方に何とか理解してもらうだけなのだが、これが簡単なようで実は一番難しい問題なのである。
何とか来年も開催できるように努力するだけである。