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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2015-09-02-Wednesday 五輪エンブレム

2020年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックは

あまりにもケチが付き過ぎだ。

それもちょっとやそっとのケチの付き方ではない。

大会のメインスタジアムとシンボルマークと云うニ大看板にケチが付いたのだから最大級のヒドさである。事の顛末はお粗末としか言いようがない。

前回の国立競技場の時も、誰も責任を取らなかったが、今回も誰も責任を取りそうにない雰囲気だ。

どうしてこんな無責任状態が続くのだろうか?

責任感が欠如しているのは分かるが、それ以上に想像力と云うものが、著しく欠如しているのではあるまいか。

コンピュータが何でもやってくれるから、人の手(頭)に依る点検作業が疎かになっているのかもしれない。

本来なら、機械がやってくれる分だけ時間に余裕ができるはずなのだが、逆に、浮いた時間に更に仕事を入れて忙しさを増やしているだけである。

ドイツの作家ミヒャエル・エンデが「モモ」と云う本で懸念していた「時間泥棒」の事態がまさに現実化しているようだ。

金儲けだけに忙しくしていると、手痛いしっぺ返しがやってくる。

そもそも、あまりにも忙し過ぎて、じっくりと自分の頭の中でシミュレーションしてみる時間的余裕がないのだろう。

エンブレムをデザインした佐野研二郎氏の普段の仕事振りも、きっと助手任せにしている部分が多かったのではないだろうか?

おそらく、サントリーのトートバックのデザイン盗用も、今回の使用例の写真の転用も助手任せにしていたせいではないだろうか?

だが、例え、助手がやったのだとしても、佐野研二郎名で出品している以上は本人の責任は絶対に逃れられない。

最終確認を怠った報いがドッと噴出したということだろう。

四角や丸の単純な線だけでデザインをすれば、どこかしら似てくることは否めないだろうと思う。それが故意の盗作なのか、偶然の一致なのか。また、以前に見たモノが頭の片隅に残っていて、それを自分が創作したかの様に錯覚することだってあるだろう。人間の脳味噌は自分に都合の良いように利己的に働くものであるからだ。

だが、今回は最初の対応がまずかったので、悪いイメージが定着してしまった。その後も、様々な盗作疑惑が噴出してしまったから更に悪いイメージが増幅してしまったのだ。

だいたい、想像力を働かせれば、いずれこう云った事態になるであろうことは素人でも思い至るはずだ。

この問題が最初に出た段階ですぐに撤回と云う対応をしていれば、傷口はもっと小さくて済んだだろう。

責任を取らないくせに面子にだけはこだわるから、事態が最悪の方向に向かうのである。

今回の撤回での損失は一体誰が負担するのだろうか?

何だか、やたらと無駄な金ばかりをバラまいているようにしか見えない。どうやら何かに呪われているようだから、オリンピックそのものを白紙撤回した方が良いんじゃぁないの!