ステージと云っても、簡易的なモノで、大工さんに頼んで、余った端材を合わせて、同じ大きさのモノ(180×90×15)を3つ造り、それを組み合わせると舞台になるように設計したのである。
博物館の展示スペースも段々と狭くなってきたのだが、マジックを実演する場所が欲しいと云うマジシャン仲間からの要望が多かったからだ。
当初、ステージ製作の予算はまったく考えていなかったから、とにかく安上がりに出来るように頼んだのである。
最初から手弁当で手伝ってくれていた大工さん達は、マジック博物館が完成に近づくにつれ、こりゃぁ〜造っていても面白いなぁ〜と喜んでくれて、材料なども提供してくれるようになってきたのである。
ステージの床材も余っていたタイルの中で、カッコイイ素材を提供してくれたので、一寸見にはイッパシのステージに見える。
ステージの台があるだけでは、演技をするのに格好がつかないから、幕も必要だということになった。
更に、ステージを設置する場所の背景が窓だから、カーテンが無いと外の明かりに左右されてしまうので遮光カーテンも必要だ。
ここまで造ったら、せっかくだから照明器具も必要だと、ドンドンと要望が増えていく。
照明器具は昔のダンスホールで使っていたスポットライトを再利用することにした。まだまだ十分に使用には耐える代物だ。
遮光カーテンと幕の色は同じ黒にしたかったのだが、同じ生地では全部を造るだけの量がない。まさか、幕の左右の色を別々な色にするわけにもいかないので、幕はブルー系の色になった。いくら材料を提供し安く造ってくれているとは言っても、基本的な経費は掛かる。
それでも、今回のマジック博物館の製作には、マジックの神様がついていてくれるのだろう。出来あがってみたら、逆に恰好が良いのであった。
博物館自体の面積が段々と足りなくなってきたから、楽屋を造ることができなかったが、大工さんのアイデアで、廊下部分を上手く活用することで、楽屋の問題も解消することができた。
12月3日のプレオープンまではおよそ2ヶ月しかない。展示で一番てこずっているのが、シルク系とロープ系と毛花系の展示の仕方である。なかなか良いアイデアが浮かばなくて困っている。
今月15日にマコママが帯広に来るので、その時にママに任せてしまおうかなぁ〜と考えているところだ。