12月3日の「奇術の日」に開催する「マジック・ミュージアムのプレオープン式」に出席する為だが・・・。
式より4日も早くに来たのは、私の展示作業の遅れを心配して、手伝いに来てくれたのである。
10月31日に妻の父親が亡くなり、私が葬儀の施主を務めたのだが、通夜が3日、葬儀が4日、初七日が6日だったので、丸1週間展示作業が出来なかった。
更に、先週の3日連続の時ならぬ大雪の除雪作業で、これまた展示作業が遅れたことによる。
展示の追い込みをしなければならない11月の3分の1をロスしたのだから、3日のプレ・オープンまでに展示作業が終わるか心配になったのだろう。
実際、この1週間の遅れはかなり厳しい状況である。
開き直って、中途半端な状態でも、この事情だから許してもらえるだろうと甘い考えを持っていたのだが・・・。
やはりプロの考え方は厳しい。
人様に披露するのは、最大限の努力をした後でなければならないというのがプロであるという信念がある。
いい加減な事では人様に見せてはイケナイのである。
15時過ぎに帯広空港着の飛行機で入ると云う。
本来ならお迎えに行かなければならないのだが、往復2時間の展示作業時間がモッタイナイ。マコママに事情を説明してバスで帯広駅前まで来てもらったのであった。
宿泊先は駅前のホテルである。
ホテルに到着したところで電話が入った。
今から私のビルに来ると云うが・・・。普通なら3分で到着するはずが、なかなか現われないのだ。歩道が凍っていて、恐る恐るユックリと来たから20分も掛かったのだと云う。ここでも「商店街なのに除雪していないのは何を考えているんだ」とプンプンに怒っているが居る。
11丁目の西側の歩道は、公開空地と駐車場であるから、まるで除雪がされていなくて、怖くて歩けなかったと云う。
意識のある商店主の店の前はキレイに除雪してある。意識の低い店主の店の前は除雪も不完全である。店主すらいない空き地や駐車場の前は除雪はまったくしていない。これではマダラ状態で安心して通り抜けることもできないではないか。
まだ、帯広の人間ならヘッチャラで歩けるが、マコママの様に冬の北海道が始めてという人なら恐ろしくて歩けないというのも理解できる。
商店街のホスピタリティとして最低限の除雪はしなければならないだろうと考える。
ロードヒーティング以前の問題ではなかろうか?
東京からの客人に教えられたようで、私も情けなくなってしまったのだった。