市内の福井ホテルのバイプレインで開催された。
例年、忘年会を兼ねての役員会であるから議事もすんなり進行するはずであったのだが・・・、
某大学の教授から、同窓会員の意識調査の依頼が来たとかで、その対応をどうするかという案件がけっこう難しいことになっている。
前回の部長会議には、義父の葬儀の関係で欠席していたので、私は初めて聞く案件であるから、尚更状況の把握に時間が掛かったのであった。
先方の依頼は、20歳代〜60歳代までの同窓会員300〜400名のサンプリングが欲しいとのことである。
毎年1月中旬頃に開催している新年交礼会には、同窓生600名以上が出席するから、そこで設問に回答してもらえば経費も掛からないし・・・と云う案もあったそうだが、大学側が「それでは帯広在住の同窓生に偏ってしまう懸念がある」と云うことで不可となったそうである。
どうも、全国に散らばっている同窓生から幅広くサンプリングがしたい意向のようだ。
しかし、そうなると個人情報保護法という厄介な代物が絡んできて難しくなるという。
同窓会とは無関係の大学に、同窓生の住所などの個人情報が渡ることになるからだ。
サンプリングに掛かる経費はすべて先方の大学側が負担するから、その辺の問題が発生しない複雑な方法で行なうしかないと云う。
この個人情報保護法って奴は、ほんとうに厄介な代物である。
私は、高校卒業以来、クラス会の幹事役をズ〜ッとやっている。
自分で望んでなった訳ではなく、卒業式に大学受験の為に出られなかった時に、欠席裁判で押しつけられてしまったのだが・・・。
決まった以上は仕方がないと諦めて、以来、年に2回ずつ名簿を発行して送付してきたのであった。
それが、この個人情報保護法が出来てから、急に現住所などを名簿に載せてもらっては困ると云うクラスメートが出てきたのだ。
それでは名簿は作れない。結局、卒業以来30年間続けた名簿作りは止めることになったのである。
4年前に名簿を復活して欲しいという要望が大勢からあったが、一旦途切れてしまった情報を復活させるのは容易なことではない。
本人の現住所が分からないから、親元に連絡しても、親が死んでいたり、転居していたり、警戒して教えてくれなかったりで、結局は所在不明者が3分の1という不完全な名簿にしかならなかったのである。
住所や電話番号が載っている名簿が、詐欺などに悪用されるというが・・・、私の家には、毎日ダイレクトメールなどが数通も入ってくるが、不要なモノは捨てれば良いのだし、詐欺の電話などは、それぞれが気を付けていれば良いだけの話である。
名簿には免許証番号などの重要な情報などは掲載してはいないのだから・・・。
それよりも、クラスの絆が崩壊する方がダメージは大きいと思うのだが・・・。
過剰な反応はどうかと思うがなぁ〜。