クリスマスなど祝う必要もないはずだが、日本中がクリスマス、クリスマスと騒いでいる。
ちょっと前には、ハローウィンで仮装した人が渋谷の街に溢れている様子がニュースになったばかりである。
我が家の宗派は曹洞宗の仏教徒であり、神棚だってある。
キリスト教徒ではないから、別段、イエス・キリストの生誕など祝う必要もないだろう。
どうせ、商魂逞しい連中が日本にもクリスマスを流行らせたのだろうが、この年齢になるとワクワク感など微塵も感じられない。
子供が大きくなって家を離れると、プレゼントなんてモノも買う必要がないし、今更、妻にプレゼントをする気にもならない。妻の方も私にプレゼントを買う気もなさそうである。
我が家では、夫婦2人きりと母だけだから、クリスマスを祝おうなんて気はサラサラない。
定番の鶏肉すら買っていない。
夕食のメニューはラーメンで、しかも作るのは私である。
それでも一応はショートケーキ一切れと雪だるまを模ったケーキを一切れとチョコレートケーキ一切れを買って来て3分の1ずつ妻と母と分けて食べただけのクリスマスで、ワインも飲まずに普段通りの夕食であった。
これを寂しいと云うのか、それともこれが当たり前なのか。
日本人には節操というものがない。元旦には神社に初詣に出掛け、2月にはバレンタインデー、3月はホワイトデーだと、毎月の様に何等かのイベントを持って来る。ハレとケの区別が無くなり、毎日がハレばかりである。毎日がハレでは精神的にも金銭的にも疲れるだけだ。
これが、逆に人間の余裕を奪っているのではなかろうか。
何にもしないダラ〜ッとした本当の休みをつくった方が良いのでは・・・。