長野県軽井沢の国道18号でスキーバスが転落し3人が死亡し11人が心肺停止状態にあると云うニュースが流れた。
事故現場からの中継では、道路に雪は無いし、渇いた状態である。緩やかな左カーブの下りで、反対車線にはみ出し、ガードレールを突き破って路外に転落し、バスは木にひっ掛かって止まっていたが、天井部分が半分に折れ曲がった様な状態に見えた。
心肺停止ということは、ほとんど亡くなったと同義であろうから死亡者数は10名を越える大事故になるであろう。
まだ、乗客の氏名年齢などの公表はないが、夜間に走る安価なバスツアーということだから、乗客は若い学生が多いのだろうなぁ。
何だか、この少子高齢化の世の中なのに、若い人の命が失われる事故が多いように感じる。
夜間の運行ということで、運転手に無理な勤務状況があったのだろうか。居眠り運転でもしていたような状況にみえる。
以前に、飛行機のパイロットの自殺によって飛行機が墜落すると云う事故が起きたが、バスとて、命を預けているのは同じである。
以前のブログにも書いたことがあるが、桂三枝(現桂文枝)の新作落語に「老人タクシー」というのがあるが、高齢の運転手が「私はもういつ死んでも良い」とスピードを出して運転する様子が描かれているが、バスの運転手も人生を恨み、乗客を自殺の道連れにする可能性だって考えられる。
ニュースでは、このバス会社は、運転手の健康診断などをしていなかったとして2日前に行政処分を受けているということも言っていたから、運転手の精神状態もどうだんだろうか?
完全な規制緩和が正しいなんてことは幻想である。
少なくても人の生命を預かる業種に限っては、規制は強化するべきであろう。
経済のくだらない競争によって若い生命が奪われるようなことは悲劇である。