と題する北海道新聞朝刊のコーナーがある。
「サイロ」と云うのは、帯広の菓子店「六花亭」のメセナ活動で、その前身であった帯広千秋庵時代の1960年から発行を始めた月刊児童詩誌である。
六花亭は、「サイロ」に載った詩を「リッチランド」という名称のサイロ型をしたクッキー菓子の包みに印刷している。
この「サイロ」の表紙を描いていた縁から1961年には山岳画家で坂本龍馬の甥でもある坂本直行に包装紙のデザインを依頼し、5色印刷の花柄包装紙が現在まで続いている。
この「サイロ」に載った詩の中から、好きな一遍を選び出して講評をすると云う新聞のコーナーへの執筆の依頼を受けたのだが、それが平成28年2月25日の北海道新聞朝刊に掲載された。
まずは私が選んだ一遍は
『スケート』音更・緑陽台小1年 いとうひろき
スケートぐつをぬいで
くつしたをとって
あしを見たら
しわしわになっていて
わらっちゃった
だって
ひもでぎゅっとしばって
いたかったんだ
しめつけられたから
しわができたんだね
私の講評は、「級友と楽しむ姿表現」
十勝のほとんどの小学校のグランドには、昔から先生や親たちが協力して造る「陸(おか)リンク」と呼ばれるスケートリンクがあって、冬の体育の授業はスケートでした。
この詩を読んで、私は自分の小学生時代の寒くて、痛くて、つらかった記憶がよみがえってきましたが、いとう君は、しわしわになった足を見て笑っていますね。
きっと小学校に入学して初めてのスケートの授業だったのではないでしょうか?
クラスメートらと一緒に楽しく滑っている情景が目の前に浮かんできます。
十勝っ子なら、親子3世代以上で経験していますから、家族のみんなで思いを共有できる詩でもありますね。素直な気持ちが表れていてとても良い詩ですね!
である。