公務員、教員、銀行員などの人事異動が載るが、同期生の名前を見つけて嬉しくなる。
部長や校長や支店長など、皆偉くなって昇進しているからだ。
母校、帯広柏葉高校の校長に、同期生柏葉26期生の島芳一さんが就任したのは特に嬉しかった。
以前に同窓生で校長に就任したのは柏葉22期の佐藤博明さんであったから、母校の校長に同窓生が就任するのは彼で2人目である。
その他にも小学校の校長に就任した同期生も多い。
皆、偉くなったんだなぁ〜と思っていたが・・・。
よくよく考えてみると、それもそのはずで、私達の学年は来年が還暦であるから、皆、定年を迎えることになるわけだ。
私は自営業であるから「定年」というものがないので、これまで「定年」というものを意識したことがなかったが・・・。
仕事の面では双六での「あがり」に近づいたということである。
一昔前の「人生50年」時代なら60歳での定年というのは適齢期であったろう。
しかし、男女共に平均年齢が80歳を越えた現代では、60歳の定年は早過ぎる。
校長に就任した同窓生におめでとうと電話したら、就任したことよりも定年後のことを心配していたのだ。
年金が当たるまでの数年間の生活が心配だという。
また別の同窓生は、子どもがまだ学生であるから、定年で再就職して給料が減ったら、とても大学にはやれないと云う。
ウ〜ン、現代の政治で、果たして長生きすることが幸せなのかは分からないなぁ〜。
私には定年はないが、父は64歳で亡くなっているから、どうしてもこの64歳という年齢を意識してしまう。
後6年。
悔いのない人生を送りたいが、いつまで生きるか分からない。いっそ何歳で死ぬと事前にハッキリ教えてくれれば、充実した人生が送れるかもしれないと考えるようになってきた。
そんな年齢になったということにも感慨が深い。
ここ最近の人事異動をみてそう思ったのだった。