「駒大手品奇術研究会(KMC)」の同窓会を東京で開催してくれている。一番遠方である私が上京する日程に合わせてくれているのだ。
ここ最近は、会議翌日の昼から駒沢オリンピック公園入口の喫茶店を会場に開催しているのだが、今年はなしなのである。
何故なら、今年は、「マジック・ミュージアム」のオープンに合わせて北海道のトマムで開催することになっているのだ。
例年ならもう一泊するところなのだが、今年はその必要がないので土曜日の最終便で帯広に戻ることになっている。
飛行機の時間は17:40羽田空港発なので、それまでは東京でいろいろと見学して帰ろうと考えている。
まずは9時にホテルをチェックアウトし、浜松町の駅のコインロッカーに荷物を預けて手ぶらにしてから、山手線で渋谷に向かう。
私が上京した折に必ず行く場所が、渋谷の東急ハンズなのである。
この渋谷東急ハンズは、私が大学1年生の時に開店した店である。出来た時から、私にとってはマジックのタネを考案するのにインスピレーションを与えてくれる素敵な店なのである。
出来たばかりの頃は、まだこの店も暇であった、当時は地下の木材売り場では、私の手書きの設計図に合わせて、マジックの道具を作ってもらったものだった。
今日も、まずは地下からエレベータで一番上まで行って、らせん状に階段を降りて全ての売り場をジックリ見て回る。
この店は実に面白い。帯広にあるホームセンターでは、こう云うインスピレショーンは湧いてこない。
品揃えがまるで違うのだ。
東急ハンズは他にも支店がたくさんあるが、やっぱり渋谷店が一番面白い。
ここに2時間も居たが、時間がとても短く感じた。
地下鉄銀座線に乗り、新橋駅で降りて「博品館」に行く。この店はおもちゃの店である。
昔(昭和61年頃)、自分のビルを子供のビルにしようと云う計画を立案した時に、原宿のキディランドや、銀座博品館などをよく見に行ったものだ。久し振りに見ると随分と品揃えが変わっていた。
あまり興味のあるものは売っていなかった。私が歳を取ったということなのかなぁ〜。
徒歩で有楽町まで銀ブラをしながら店を覗いて行く。銀座は日本一の商店街なのに、いまだに色々と努力を重ねながら活動しているなぁ〜。
帯広の商店街の努力は銀座に較べるとまるで足りないと感じた。商店街は常に何かしらの新しいことに挑戦をし続けなければならない。
道路を封鎖するなら、銀座くらい徹底しなければ・・・。結局、余所の真似ばかりやっているから思い入れが足りないのだ・・・。
有楽町でイタリアンの店に入ってスパゲッティを食べる。
この店も店員は学生のバイトと思しき若者と外人である。受付の店長と思しき女性の話す日本語のイントネーションが中国人ぽいのであるが、胸に付けている名札は日本名であった???
一人で入ったからカウンターに座らされたが、隣も中国人と思しき女性の一人客である。
どこの国に居るのか錯覚を起こしそうである。
もう一つ、東京に来ると行くところが、大きな書店である。帯広にも大きな書店があるが、品揃えが私の趣味に合っていないし、在庫数が少ないからだ。
古書店を見て歩くのも大好きなのだが、今日は時間が足りないから神田神保町の古書店街に行く暇は無い。
飛行機の時間が迫ってきたので、派松町に戻り、モノレール乗り場の近くの書店に入る。
ここで気に入った本を10冊ほど購入したが重たいので宅配便で送ってもらった。
本は、自分で手に取ってパラパラとめくって見てから購入したい。帯広の書店に在庫が無いと注文するしかないが、その場合は購入しないとならない。気に入らなければ購入しなくても良いのかもしれないが、自分で注文してから要らないと云うのは気が引けてしまうから嫌いなのだ。
そう云う気兼ねが不要な在庫数が多い書店で実物を目にしてから購入したいのだ。
あちらこちらと歩き回って今回の上京は十分に元を取ったなと思う。
でも、年を追う毎に上京がシンドクなっているなぁ〜。