熱めのシャワーを浴びて眠気と酒を吹き飛ばす。
5時にフロントに集合して、ゴンドラ乗り場に向かう。係員が今日は絶好の雲海日和であると云うので一安心。雲海を見られないこともあるそうである。
ゴンドラ乗り場は霧が掛かっていて寒いくらいだ。行列が出来ていて30分待ちだと云う。
朝早くから、こんなに大勢が雲海を見る為に早起きしているとは驚いた。
山の頂上は標高約600mだと云うから、もっと寒くなるだろうと上着を持って行ったら・・・。
ゴンドラが霧の中を抜けると、雲ひとつない快晴である。ゴンドラを降りて外に出たら地上よりも暑い。
夏の北海道の日の出は早い。この時期は3時くらいには外が明るくなっている。
雲海に昇る朝日を見よう思ったら4時の開始時すぐに来なければ見られないだろう。
私達が頂上に着いたのは5時40分頃であったから、すでに雲海はテラスから大分下に下がったようである。もっと早い時間帯であったら、テラスそのものが雲海の中にあるように見えると云う。
辺り一面が雲海だらけであるが、標高の高い山の先っぽが少しだけ見えるのが、かえって景色としては抜群である。その方が雲だけを眺めるよりも幻想的な風景になっていた。
奥の方には雲海ウォークというブリッジ状の施設が山の斜面にせり出ていて、そこを渡ると更に雲海を楽しむことが出来た。
ここでのコーヒーが一杯400円と高価なので、下に降りてから朝食を摂ることにした。
昨晩、宴会をやった建物の下が、ビュッフェスタイルの朝食場になっている。一人2200円と朝食にしては高価であるが、皆、イクラをふんだんに掛けて海鮮丼にして食べていたから満足したのではなかろうか。
8:30にチェックアウト。部屋代の精算額を見て安いなぁと喜んでいた。トマムでやるならもう一泊してゴルフやプールを楽しむという手もあったのだが・・・。まぁそれは次回ということにして・・・。
A先輩夫妻は観光タクシーで北海道を満喫すると云うので、ここで一応解散するが、他のメンバーは帯広入りしてマジック・ミュージアムの見学をしてもらうことになっている。
途中、新得町の「ベアーマウンテン(BM)」に寄る。9時開園ということなので開園早々に入るが、ここでも中国人の観光グループに先を越されて、1番バスは中国人貸し切りになり乗れなかった。次のバスは30分後の出発予定であるが、帯広に行くのに時間がないと言うと10分後に臨時バスを仕立ててくれた。臨機応変なサービス精神に感服した。
BMはヒグマを東京ドーム30数個分の広さの敷地に10頭放し飼いにしている場所である。放し飼いにしているのはオスばかり10頭でメスは居ない。メスの撮り合いで喧嘩するのは防止する為という。
金網を張ったバスで移動するが、中央の施設に行くまでの間に6頭ほどが真近に見られたので迫力があった。
中央の施設はガラス張りになっていて、熊が立ちあがってガラスに寄り掛る場面に遭遇した。2m以上の熊がガラス越しとは言え、目の前に居るのは圧巻である。
帯広に戻って、マジック・ミュージアムをじっくりと見てもらう。現在はマジックをやっていないとはいえ、昔は一緒にマジックショーをやった仲間であるから、展示物の種類の多さにビックリしていた。
昼食は、ジンギスカンが食べたいと云うので、レンタカーを返却してから駅前の平和園本店に連れて行ったが、安さとボリュームと味の良さに満足してくれた。何せ、ジンギスカン定食が560円なのである。この定食にはジンギスカン1人前、ライス、味噌汁、漬け物、フルーツが付いているのである。これをベースにして、単品の肉を追加注文するのだ。7人でビールをガバガバ飲んで一人2000円以下であることに驚いていた。
富山からの先輩夫婦がJRで札幌に行くので見送り一旦解散し、夕食時に再集合することにした。
この間、4人でばんえい競馬を見に行ったり、買い物をしたり、帯広神社に行って来たと云う。
17時にマジック・ミュージアムを閉館し、マコママと一緒に合流。昨日とはまた別の話しで盛り上がり、最後はホテルのバーで締めくくり。
長〜い一日が終わったのであった。