してもらっている最中に、ズズンと地響きがして縦揺れの地震が来た。
すぐに地震速報を見たら、帯広は震度4とのこと。
縦揺れだったからか、展示物が倒れることはなく、唯一テーブルの上に置いてあったパンフレットの入れ物が落ちただけで済んだ。
こう云う博物館は地震が一番恐い。何事もなくてホッとした。
今回集まったマジッククラブのOBには、歴代の幹事長(他のクラブなら会長)がズラッと5人も揃った。10人集まった内の5人が幹事長なのだから珍しいことだ。
私の3代前のAさん、2代前のKさん、1代前のSさん、私、そして1代後のI君の5人である。
この5人の歴代幹事長には、ある共通点がある。全員が3年生時の発表会で「鳩出し」マジックを演じていることである。
この内、Aさん、Kさん、Sさんは3代続けて「口髭」を生やして舞台に立った。
私も、髭に憧れていたから、その伝統を守ろうとしたのだが・・・。
当時の私は髭がとても薄くて、1ヶ月に一度の散髪の時に床屋で髭を剃ってもらったら、後は次の散髪まで剃る必要がないほど薄かったのである。
発表会まで半年ほど床屋でも髭を剃らないでいたのだが、産毛がチョロチョロとカビの様に伸びただけで、逆に恰好が悪かったので止めてしまい「口髭」の伝統は私で終わったのであった。
その私が、現在は顔中髭だらけで、他の3人は髭を伸ばしていない。
今回、A先輩から髭が似合っているなぁと褒められたのは嬉しかった。
25日は朝早くに2人が帯広空港から出掛けて行った。残った3人が再度マジック・ミュージアムに顔を出してくれたので、昼食を一緒に摂ることにした。
丸福と云う馴染みの蕎麦屋に行き、そこの名物である「冷やしかしわ蕎麦」と「カニ天麩羅蕎麦」を食べてもらった。
帯広は何処の食べ物屋さんも美味しいしボリュームがあると驚いていた。
バスターミナルの近くまで案内して別れたが、気分は昔に帰って、とても楽しい3日間であった。