やってくれたマコママが1日に東京に戻った。
77日間も帯広で生活したものだから、すっかり地元に融け込んだ様子で、30日の晩に打ち上げ会で飲みに行ったら、そこの常連さん達と顔馴染みになっていて「マコさん、マコさん」と人気者になっているではないか。夜の街では私よりも顔が広くなっているかも・・・。
博物館の運営には、二つの「り」が必要である。
「理念」と「利益」の「り」である。
「理念」は「マジック文化をマジック・ミュージアムから発信したい、残したい」と云うものである。云わば精神的な、高尚なもので、理念だけでは金は生み出さない。
もうひとつの「利益」とは「運営には当然ながら経費が掛かる。その運営経費をどうやって捻出するか」と云うことである。
世の中に「博物館」と名の付くものは多い、日本だけでも5千箇所以上もあると云う。
北海道の有名な博物館には、小樽の「石原裕次郎記念館」や富良野の「北の国から資料館」があるが、この二つとも閉鎖が決まっている。
これだけ有名なもので、年間何万人もの観客が訪れる場所でも、閉鎖しなければならなくなってしまうと云うことは、運営はよっぽど難しいと云うことでもあろう。
「理念」だけでは運営は出来ないのである。
最初から、儲けようなんて気はサラサラないが、運営経費はトントンぐらいに収めたいと思う。大幅な赤字では長く続かないからだ。
この77日間のセミ・オープン期間は赤字であった。500円の入場料で400名以下の有料入場者数では話しにならない。
来年に向けて、入場料以外の収入の道を考える必要があるだろう。