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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2016-11-08-Tuesday 想像力の欠如

現代の若者には想像力というものが

著しく欠如している。

東京の明治神宮外苑で催されていた現代アートの展示イベントで、木製のジャングルジム状のオブジェが燃えて、5歳の幼稚園児が焼死したいたましい事故が起きたが・・・。

当初の発表では、LED照明を使用していたと言っていたので、何が原因で火が出たのかと不思議に思っていたのだが・・・。

後の発表で、実は白熱灯を使用していたと変更された。

東京工業大学の学生が設置したらしいが・・・。

この学生は白熱灯が熱を持つと云うことを知らなかったのだろうか?

おそらく、この学生は自分で火を起こした経験がないのだろう。

私が小学5年生の頃には、家庭で火を起こす際には、隣に住む大工さんからカンナ屑を貰って起こしていた。カンナ屑にはすぐに火が付くからだ。

それほど、引火しやすいカンナ屑を白熱灯の上に置いたらどうなるかを考えなかったのだろうか?

おそらくこの学生の周りには、現在はLED電球ばかりで、電球が熱を持つと云うことを経験知として持っていないのではないだろうか。

このイベントの主催者側としても、直接に生火を使用する訳ではないから、消防署の許可や消火器などの用意もしていないだろう。バケツに水も用意していないはずだ。

おそらく、誰もが火災が起きるとは想像していなかったはずだ。

あまりにも便利な世の中に成り過ぎて、人間が人間としての智恵を生み出す基となった人としての営みの基本中の基本である「火を起こす」という作業を経験したことがないから、若者達から生活の智恵が消えている。

目の前で、火に巻かれて死んだ息子を目の当たりにしたこの父親のショックたるや大変な大きさであろう。心が痛む事故である。合掌

慶応大学の法学部4年生の男が、交際中の女性を駅のホームからつき落として、殺人未遂で逮捕される事件が起きた。

日本では、優秀な大学と言われる慶応大学の、しかも法律を学んでいる学生が起こした事件であると云うのが信じられない。

原因は、報道では、飲み会の二次会に行くか行かないかと云うバカバカしいことらしい。そんなことで殺されたら・・・。

駅員が非常ベルを押して電車が停車したから、この女性は死なずにすんだが、この男子学生の頭の中はいったいどうなっているんだろう。

私見ではあるが、最近の若者はゲームのやり過ぎなんじゃないのか?

ゲームでは、自分が負けたらリセットして、また最初からやり直すことが出来るから、世の中の全てが、リセットして簡単にやり直せるとでも思っているのかしらん。

自分が、こう云う行動をしたら、その結果として、どう云う結末が訪れるかと云うことを考えられない人が増えてきているように思う。

ポケモンGOをやりながら運転する奴らもそうだ。

最近の若者には「我慢」や「粘り強さ」という気質が無くなってきているようにも感じる。

あまりに便利な世の中は、人間の基本的な感性を奪ってしまうのかもしれないなぁ〜。