その勝利宣言での彼のテンションの低さがとても気になった。
これまでの彼の言動からしたら「どうだ!俺は勝ったぞ!」と叫びそうなもんだったが・・・。
あまりにもテンションが低くて驚いた。
これは、ひょっとすると、ひょっとして、D・トランプ氏本人自身が勝つことを予想していなかったのではないかと感じたのだ。
ひょっとすると、ひょっとするのではあるが・・・。
トランプ自身は、大統領選挙で善戦することで、名を上げて、自らのビジネスの向上につなげたかっただけなのかもしれない。
それが、まさかの当選をしてしまい。一番困惑しているのがトランプ自身なのではないかと感じたのだ。
これは、何年か前の東京都知事選挙で勝利した青島幸男氏にも共通する感じなのである。
都知事を辞めたすぐ後に、千歳市での会議で青島幸男氏と同席する機会を得た。
クレージーキャッツのスーダラ節などの作詞や、「人間万事塞翁が丙午」などでの直木賞受賞など、それまでのマルチタレントとしての才能に敬意を持っていた私としては、東京都知事としての仕事振りにとても不満を感じていたのである。
昼食の時に、その話をしたら「実は・・・」と、当選したこと自体が間違いだった様な話しをされた。
大衆の熱狂状況の把握が出来なかったと云うことらしい。
だから、自身が都知事になった後のことなどまるで考えていなかったと云うことだろう。
自身が実際に都知事になることなどないが、次の都知事にはプレッシャーを掛けておきたい。
そんな心情が、立候補をさせ、それが、自身の意に反して、大衆の圧倒的な支持を受けてしまい間違って当選してしまった。
しかし、元々、知事になる準備も考えもしていないから、実際に当選してしまって、一番困惑するのは、大衆を煽ってしまった自身に跳ね返るということであろう。
トランプ氏も、当選してしまい、こりゃぁ〜困ったなぁ〜、あれだけリップサービスで挑発して大衆を煽ったのに、本当に大統領になってしまうなんて、なったらなったで、これまで言っていた過激なことなど実際には出来ないし・・・、言ったことを180度変える訳にはいかないしなぁ〜とでも云うところだろうか。
何だか、トランプ氏は、最後の最後で、トンデモナイことになってしまったような気がする。
それで、困るのは世界中の人なんだけどね〜。