初めての「プレミアムフライデー」であるが・・・。
プレミアムフライデーとは、政府(特に世耕経済産業相の肝入り)が経団連などと連携して、去年の12月から検討してきたもので、毎月末の金曜日に早めに仕事を切り上げて、夕方から買い物や飲食、旅行などを楽しんでもらい、消費の拡大と、働き方を改革する2つの狙いがあるという。
アメリカの「ブラックフライデー」に倣って、デパートなどでセールを実施したり、特別な商品・サービスを提供することを想定しているようだ。
世耕経産相は「政府としては、プレミアムフライデーの取り組みが単なる安売り日ではなく、デフレ的な傾向を変える、一つのきっかけになることを強く期待している」とコメント。
さらに、この取り組みが働き方改革とも連動するとして、「企業が従業員に対して有給休暇の取得促進やフレックス制度の活動を促すことで、買い物や家族との外食、観光やボランティア、旅行など、豊かさや幸せにつながる充実感や満足感を得ることができる環境づくりにつながることを期待している」などと語ったが・・・。
政府は、こんなに休みばっかり増やしてどうすると言うんだろう?
国民が金を使わないのは、休みが無いからじゃぁなくて、将来が心配だからだろうに。
景気を良くしたいなら、休みなんぞを増やすよりも、年金や社会保障制度などをしっかりとして、将来に安心が出来るようにすることが先決だ。
皆、国が頼りに出来ないから、自分で将来の為にお金を貯めようとして財布の口を閉めているのだ。
将来に不安が無くなれば、少しはお金を使うだろうが・・・。
年金が貰えるかどうかも不安で、給料も上がらなくて、おまけに会社がいつ潰れるか分からないなんてなったら、誰だって景気良く金を使うもんかね。
かつては日本を代表するような大企業の東芝やシャープなども存続すら危うい時代である。大会社に就職出来たとしても、明日はどうなるか分からないという不安がある。
就職出来たとしても、終身雇用もなくなり、年功序列もなくなって、住宅ローンが当初の計画通りに払えないかもしれないような不安な状況で金を使えって方が無理だろうに・・・。
それでなくても、日本は人手不足だと言っているのに、この上更に休みを増やしたら、完全週休2日制で土日が休みの会社員は、金曜日の3時に退社したら、逆に仕事はいつやると云うんだい?
毎日が休みのような国会議員の考え出しそうな愚策だよね。