ディレクターから「この時期の北海道からの移動は天候に左右され易いから前日に東京に入って欲しい」とのことで24日に上京することになった。
天気予報を見たら、北海道は十勝を除いて荒れ模様の気配であるが、十勝は晴れの予報である。
もしも、悪天候で飛行機が飛ばなかったら、列車で青函トンネルを通って新幹線で東京入りでもしようかとも考えていたが、JR北海道が脱線事故を起こしたので、このルートは通れない。
飛行機が無事に飛んだから良かったものの、肝心な時に頼りにならないのがJR北海道である。
ディレクターが手配してくれたのはエァードゥであった。
初めて9:15発のエァードゥで東京に行ったが、羽田空港では、一番端のデッキで出口までが遠い。
普段、帯広ではほとんど歩かないが、東京に行くとやたらと歩くことになる。早速、空港でかなりの距離を歩かされるはめになった。
テレビ東京のスタジオは天王洲アイルにあるので、モノレールに乗って行くことにしたが、快速に乗ってしまったので浜松町までノンストップである。
ホテルもディレクターがスタジオ近くの「ホテルサンルート品川シーサイド」を手配してくれているが、まだ11:30なので、ホテルのチェックインタイムにも早い。
浜松町駅のコインロッカーに荷物を預けて、まだ行ったことがないスカイツリーに行くことにした。
浜松町駅に隣接している都営地下鉄大門駅から押上駅に行く。
この日は、スカイツリーも空いていてまったく待たずに、展望室まで行くことが出来た。
東京タワーにはここ最近随分と行って展望室にも上っているが、見える景色がまったく違って関東平野の広さが実感できる場所である。外を眺めるだけで十分に楽しめた。
隣接する「ソラマチ商店街」などが想像していたよりも広く大きかったので驚いたが、中の店をグルグルと歩き回っていると足が痛くなってきた。
もう今日はかなりの距離を歩いている。
明るい内に、ホテルに入って、そこからスタジオと25日に大学時代の友人と会食する居酒屋の場所を確認することにした。
地下鉄で大門(浜松町)まで行くが、ここで軽く更科の盛り蕎麦を食べる。大門更科蕎麦店の更科が好きなのである。
モノレールで天王洲アイル駅に行くが、ホテルは「りんかい線」品川シーサイド駅に直結しているので、りんかい線に乗り換えるが、同じ駅名の天王洲アイル駅なのに距離が200mくらい離れている。しかも空中を走るモノレールの駅から、海のかなり下を走る地下鉄の駅であるから、上下の距離もかなりのものである。
東京はこれだから嫌になる。
ホテルにチェックインして、部屋に荷物を置いてから、フロントでホテル近隣の地図をもらって、スタジオまで徒歩で行く。場所と所要時間を調べるためである。徒歩12分であるから、自宅と会社の距離ぐらいであった。
スタジオから、品川駅までは、これまた徒歩で12分くらいの距離である。明日の18時には大学時代の友人と一緒に会食の予定であるから、その店の場所を確認しておく。
品川には今でも良く行くが、新幹線側の方に行くのは15年振りである。イヤァ〜驚いたなぁ〜。高層ビルが林立していて、そのビル同士が繋がっているし、中央には公園みたいな広い空間まである。随分と変わったもんである。
事前に調べておいて正解であった。きっと明日訪れても広過ぎて迷ったことであろう。
所要時間と場所の確認が終了したが、19:30に次女と食事をすることになっている。待ち合わせ場所は有楽町の駅前である。
まだ時間がタップリあるし、歩くのは疲れるから、17時からの映画「ミス・ぺディグリンと奇妙なこどもたち」を見ることにした。終了時間が19:10だから丁度良い。
監督のティム・バートンの世界観が好きで、彼の監督作品はほとんど見ているが、今回の作品はイマイチであった。
映画が終わると同時に、娘から電話入る。早目に到着したという。
最初はうなぎの竹葉亭に行くつもりであったが、電話したら満席で1時間待ちだと云うので、近くの鉄板焼き店に入ったのだが・・・。値段だけ高くて味はイマイチであった。
歩き疲れたのと明日の為に、食事を済ませたら、サッサと店を出る。1時間も居なかった。
娘は埼京線で帰ると云うので、私は大﨑からりんかい線で帰ることにした。大崎駅まで一緒に行って、そこで別れる。時間はまだ21時前、娘とはただ食事をしたでけであった。
私が大学生だった頃よりも、新しい路線が増えていて、一見便利な様に見えるが、歩いて行った方が公共交通で行くよりも早く着く場合もあるし、乗り換えの面倒さや、距離の長さに疲れる。
ホテルに戻ったら、明日の台本の最終稿がFAXで送られて来ていた。部屋に戻ると足がパンパンに張っている。マッサージを頼んで揉んでもらい。台本を頭に入れて23時には就寝したのであった。
実に長い一日であった。