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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-02-26-Sunday 東京②

25日はいよいよテレビの撮影である。

出演する番組はBSジャパンの「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」である。BSジャパンはテレビ東京系列なので、撮影は天王洲アイルにあるテレビ東京のスタジオで行われる。

宿泊しているホテルサンルート品川シーサイドからは目の前の海岸通りを歩けば12分で着く距離だ。

昨日の内に実際に歩いて確認してある。

スケジュール表には、10時にスタジオ入りとあるが、10分早目に着くように出発した。撮影にはユッタリした対応をしておかないと何となく心が落ち着かないからだ。

第2スタジオに入ると、スタッフはもう準備をしている。私が事前に送っておいたマジックグッズをひな壇に並べてある。

「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」は昨年の4月から始まった石坂浩二が司会する番組であるが、私は大好きな番組なので全部見ている。

テレビのスタジオってのは、マジックのトリックアートの世界である。テレビ画面を通して見ると、立派な部屋に見えるものが、ペラペラのベニヤ板一枚で造られている。いわゆるセットと云うモノだが、毎週、毎週、番組の度に組み立てて、撮影が終了したら分解して倉庫に片付けるのだから大変な作業である。

まずは、ディレクターと台本を見ながら全体の流れを確認、その後で、カメラテスト。番組内で披露するマジックを実際にカメラマンの前で演じて、カメラの位置や角度など決めていく作業だ。

それが終わったら、アシスタントの女子アナの松丸さんに、番組内で演じさせるマジックの指導をする。松丸アナが石坂浩二にマジックをやって見せるという趣旨なのである。

簡単に出来るものを選んでおいたが・・・。この指導している場面も撮影をすると云う。

指導が終わったら、別の出演者の撮影が始まる。

「カレイドスコープ万華鏡」のコレクターの方だ。楽屋で早めの昼食の弁当を食べながらモニターを見て撮影の進行の仕方を学習する。

弁当は種類が豊富で好きなモノを選べる。私はスキヤキ弁当を選んで食べた。なかなか美味しい弁当である。

万華鏡コレクターの撮影が終わり、14:30からは私の本番撮影である。楽屋からスタジオ入りしてディレクターと最終確認。石坂浩二がスタジオ入りして来たので挨拶をすると「昔、500円で買った手品セットを持っていた。3種類くらい入っていた。手品って誰でも一度はやるよね〜」と云う。何でも知識豊富な人だからマジックのことも知っているようだが・・・。

いよいよ本番である。スタジオでの撮影は、これまでに何度も体験しているが、やっぱり緊張するなぁ〜。でも、台本はしっかり頭の中に入れてあるし・・・。

さぁ、撮影が始まったが、どうも石坂浩二は、全体の流れを知らない様である。今日のゲストはマジックグッズコレクターとだけしか聞いてないような感じなのである。どうやら新鮮な驚きを出す為に自然の流れ、その場の雰囲気に合わせて収録して、セリフは石坂浩二に任せているようなのである。

まるで、台本通りのセリフで進行しないのだ。ディレクターとの打ち合わせとは違う受け答えなのである。この質問に対しては、事前にこう言おう、ああ言おうと考えていた受け答えが、まるで出来ないのだ。

ディレクターがカンぺ(カンニングペーパー)で盛んに私に合図をするのだが、それは目に入っているのだが、石坂浩二の話が、なかなかそっちの方向に向かわないのである。

まぁ、こう云う時は慌てずに、流れに任せるしかない。私が勝手に話し出す訳にはいかないと思った。

場面転換の為に、一旦、カメラが止まった時に、ディレクターが私のところに駆け寄ってきて「生放送ではないから、編集が出来るからドンドン坂本さんから言ってもいいんですよ。」と云うのだが・・・。

淀みのない石坂さんの話を遮って話し出すこともなかなか出来るものではない。

次は13日に帯広で撮影したVTRをスタジオで見ながら、会話を入れていく場面であるが、このVTRは私も、この日初めて見るものだ。

13日は10時間も撮影して行ったのだが、それをたった4分数十秒のVTRに編集してあるので、何がどう映っているのかまったく知らないのだから、石坂浩二の反応に何をコメントしたらよいのか、これは結構難しい作業であった。

私も数点、マジックを演じたのだが、カードマジックでミスをしてしまった。

後から、もう一度取り直してもらったが、ここは生ではないから助かった。

『マジックは「タネ明かし」はご法度です』と予め伝えてあるのに、石坂浩二はドンドンと「タネ」をしゃべってしまう。自分の知識の中のひとつとしてマジックのタネも披露しくなったのだろうなぁ〜。

こりゃ〜マズイぞ!

ディレクターは「マジック番組」ではないから・・・と云うが・・・。

16:15には、石坂浩二らとの撮影は終了。用意した色紙にサインを貰って一緒に写真を写してもらった。

石坂浩二から記念品として彼がCMに出演している「ハズキルーペ」と云うメガネ型の虫メガネを頂いた。

この後は、マジックグッズの1点ずつの撮影がある。

13日の撮影は10時間、この日の撮影は5時間程度、それを23分間の番組に編集すると云うのだから、果たしてどんな内容になるのやら。楽しみでもあるし、不安でもある複雑な心境だ

放送日は3月23日(木)の21時からとのこと。

スタジオでは「土人形コレクター」の撮影が始まった。この日は3本も撮るのだ。スタッフは大変だろうなぁ〜。

憧れの番組に出られただけで嬉しいのに出演料まで頂けると云う。交通費、宿泊費だけでも嬉しいのに、その上に出演料まで貰えるとは・・・。

私のマジックグッズの撮影は17:30まで続いた。まだ荷造りが残っているが、18:00に品川で大学時代の友人と飲むことになっているので「荷造りは任せます。」とディレクターに伝えてスタジオを後にした。

久し振りに駒澤大学手品奇術研究会の仲間と合って飲んだからか、一気に緊張がほぐれて、かなり酔っ払ってしまった。

ホテルに帰るのに足元がかなりフラフラしていたのであった。

この日も長〜い1日であったなぁ〜。