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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-03-07-Tuesday 博物館運営

他所の博物館の運営状況を調べていたら、

佐賀市の熱気球博物館「佐賀バルーンミュージアム」の入館者が急減しているという記事を見つけた。

昨年10月1日に佐賀市松原2丁目にオープンしたが、5カ月が経過して入館者数が急減しているのだと云う。

月別では熱気球世界選手権が開催された同10月と11月の入館者は約1万人だったが、12月以降は3千人台で低迷しているとのこと。

このままでは慢性的な赤字体質に陥りかねず、市は他の催しとの共通入場券を発行するなど、集客に努めていると云う。

熱気球博物館は国内初の気球常設展示館として、市が総事業費約18億円で整備し、熱気球パイロットの操縦を疑似体験できるシミュレーターや280インチの大画面のシアターを備え、熱気球の仕組みや歴史も学べる施設なんだそうだ。

3月7日付の西日本新聞朝刊によると

『佐賀市観光振興課によると、開館直後の入館者は「シミュレーターに2時間待ちの列ができるほど」の盛況で昨年10月は1万1324人、同11月も9718人で推移した。しかし、同12月は3680人に急減。1月は3757人、2月も3100人にとどまった。県外からも来館を期待していたが、立地場所がJR佐賀駅から遠いこともあり、特に平日は1日当たり50人に満たない日もあるという。

一方、嘱託職員の人件費や光熱費、警備費などの管理運営費は開館半年だけの本年度で約3千万円。主な収入は入館料と駐車代で、同課も「収益だけを考えると厳しい状況」と認める。

このため、市は2月から佐賀城下ひなまつりとの共通入場券千円を販売。通常の入館料は大人500円、小・中・高校生200円で大人は100円安くなる計算だ。また、今月から館内でラジオやランタンの工作教室を始めたほか、26日には駐車場で係留気球の無料体験会を催すという。

市は入館者を増やすため、九州・中国地方の観光協会や旅行会社にPR。4月からは県内の各教育委員会を通じて、児童・生徒の利用を呼び掛けたいとしている。』とある。

ウ〜ン、他人事ではないなぁ〜。熱気球博物館も日本唯一の博物館だそうだからなぁ〜。

まぁ、掛けている経費は桁が違うが・・・。

長く運営を続けるには、極力経費を掛けないようにするか、もしくは収益を上げる方法を考えるかなのだが・・・。

マニアを相手にしたら、自ずと客数には限度がでてくるから、一般の人を相手にして更にリピーターが出る仕組みを作らなければならないだろう。

今の展示方法の様に、何でもかんでもビッシリと全部を詰め込む展示方法ではなくて、季節ごとやテーマごとに毎年、毎年、展示物を変えて、スッキリした展示にしていく方法もあるだろう。

これまでは、収集の方にウェイトが掛かっていたが、これからは展示方法と運営方法にウェイトを移していかないと・・・。