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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-03-20-Monday 家族旅行4

18日の夕方

高山駅に旅館からの迎えの車が来て「倭乃里」に行く。同乗したのは英語を話す若い東洋人カップル、想像するにシンガポール辺りから来た感じである。

着いたところは川添いの古びた建物、近くの160年前の民家を移築したものだと云う。玄関を入ると広い空間の真ん中に囲炉裏が切ってある。

風情タップリで薪の焼ける匂いが心地よい。囲炉裏に座るとその囲炉裏のお湯でお茶を入れてくれ、お茶を飲みながら宿の説明を受ける。

敷地面積は約5万㎡に部屋はわずか8つ(客室4室、離れ4棟)である。

一番奥の部屋に案内されたが、静かで川のせせらぎしか聞こえない。

早速、着替えて温泉浴場に向かう。

温泉の成分表示を見ると源泉は21度の冷泉を温めているようだ。岩風呂と檜風呂が男女に分かれている。

従業員は比較的若くて、皆おっとりとしているから落ち着く。

夕食は別室で、囲炉裏のあった玄関の上横の中二階の部屋、かつての使用人の部屋を改造したものだが、囲炉裏が見える小窓があって雰囲気も良い。料理はどれも美味しい。息子が甲殻類(エビやカニ)山芋のアレルギーがあると予約時に伝えてあるので、息子だけ料理が他の3人とは若干異なる。

我が家は、皆、胃袋が小さくて小食である。一品一品の量は少なくても、品数が多いとすぐに満腹になってしまうのだ。出てくる料理は見た目も素晴らしく、またどれもが美味しいから出て来たモノを全部食べていくのだが、そうすると4品目くらいで満腹になってしまう。まだまだ半分にも至っていないのに・・・。

また、我が家は普段は夕食時には酒を飲まない。私は、ほとんど毎日酒を飲んでいるが寝酒なのである。

それが、こう云う場所だと、食前酒、ビールときて、最後は日本酒になってしまう。料理と一緒に飲むなら日本酒が一番美味しいからだが、小食なのに酒を飲んだら、ますますお腹が膨れてしまって量が食べられなくなってしまう。

食事に2時間掛けるのも家風に合わない。家族で外食に行っても、最後に入って最初に出てくるのが我が家なのである。

美味しいのに食べられないというのも苦痛だし、なによりも残すのはモッタイナイことだ。

食事を終えた後は、囲炉裏を囲んで、語り部が民話を話してくれると云う。行くと、先客の夫婦が居た。

妻が「どちらから来られたんですか?」と夫婦に尋ねたら「仙台から」と云うので「長女が仙台に嫁いでいるんですよ」と答えたら、夫婦が「北海道の帯広と云うところに息子が居ましてねぇ・・・」と云うので「エ〜ッ、帯広にですか!それは奇遇ですね。私たちは帯広から来ました」と言うと、双方ともにビックリ仰天!

飛騨高山のたった8室しかない旅館で、囲炉裏を囲んだ2組の家族。

仙台と帯広から来ていて、帯広の娘が仙台に嫁いでいて、かたや仙台の息子が帯広で働いていると云う。なんという偶然であろう。この確率っていったい何%くらいなんだろうなぁ〜。

話がはずんで、帯広に来た際にはマジック・ミュージアムに寄って下さいと名刺を交換したのであった。

心地よい夜を過ごし、静かな部屋で朝までぐっすりと眠ることが出来た。

(つづく)