妻は新札幌駅で降車して見本市に行く。私はそのまま札幌駅まで乗って行って別行動である。妻の仕事が終わるまで、マジック関係の事をやるつもりだ。
札幌の中心街のマンションの4階に「マジック・メビウス」と云う、マジック道具を販売しているショップがあるが、代表の沢村芳陳さんとは、もう35年以上の付き合いである。
彼が、このショップを開店する前は、札幌そごうデパートのおもちゃ売り場でマジックショップのディーラー(実演販売員)をやっていた。その時から顔馴染みであったが、その後、彼が、プロマジシャンになった坂本一魔さんの助手をやっていて、2人で帯広に来た時に再会したのだ。
坂本一魔さんは、私と同姓と云うことでも親しいが、これまた昔からの付き合いがあるマジシャンなのだ。
坂本一魔さんは、本名が和夫さんと云って、私とは一字違いの名前である。
私が高校生の時に、坂本さんが札幌の丸井今井のおもちゃ売り場のトリックスのマジックショップのディーラーで赴任した時に、私が客として出入りして親しくなり、その後、坂本さんが上京してプロマジシャンを目指した時には、私が既にジミー忍師のところに出入りしていたので、ジミー師を紹介して欲しいと頼まれたこともあったのだった。
その坂本一魔さんがプロマジシャンになり、その助手をやっていたのが、沢村さんと云うことで、不思議なつながりがあったのである。
マジックの世界は、狭い世界であるから、皆が顔見知りということもあるが、今後も、同じ北海道のマジシャンとして、情報交換をしていきたいと思っている。
今回の札幌行きには、もうひとつの目的があった。
それは、帯広に、我々の世代の人間が楽しめるような場所を作りたいということである。
飲食をするだけではなく。踊ったり、演奏を聞いたりなどが出来る場所である。
かつて、我々が若い頃には、ディスコが流行った。そんな、場所が帯広にもあったらなぁ〜と妻が言う。
私は、残念ながら若い頃はマジック一筋であったので、ディスコには足を踏み入れたことがないのだ。
昔、札幌で流行った「ムー」とか云うディスコが、永らく閉まっていたが、最近、再開したから、そこを見学に行こうと云うのである。女性一人では行きにくいから付き合えと云うのだ。
岩石に見える様な素材で、石像を模した変わった壁面のディスコとして有名な店であったが、しばらく営業をしていなかった店である。
私も、この種の店に入るのは初めてなので興味があったが・・・。
夕食を軽めに食べてから19時に入店したら・・・。客が誰も居ない。
1時間ほど居たら、客は徐々に増えてはいくが、一向に催しがスタートする気配がしないのだ。店員に聞いたら、22時を過ぎないと満杯にならないのだと云う。そういうものかと思い待っていたが・・・。退屈してきた。とても後1時間以上、このままではいられない。
結局、店を出て居酒屋に行ってしまったのであった。
年寄りには、時間的にも体力的に合わないシステムのようである。
私が望んでいるのは、昔ながらのディスコなのである。
誰か、我が坂本ビルの地下で、50〜70歳台相手のディスコをやってみたいという人はいないだろうかなぁ〜。