安倍首相って、ハッキリ言ってガキだねぇ〜。
今治市での加計学園の獣医学部の件で、文科省の岩盤規制を取っ払ったから、次は獣医学部の開設を全国展開するとか何とかと云う趣旨を会見で発表したが・・・。
まるで、ガキの喧嘩の売り言葉に買い言葉そのままである。
確かに、既得権益を守ろうと云う組織は沢山存在するんだろう。
官僚が国益よりも省益を重視する傾向ってのもあるんだろう。
岩盤規制に風穴を開けると云う趣旨には大賛成であるが、加計学園の件は、そのやり方が不透明だと世間から言われているのである。
為政者は「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず(カデンにクツをイれず、リカにカンムリをタダさず)(瓜畑で靴が脱げても、ウリを盗むのかと疑われる恐れがあるから、かがんで靴を履き直すようなことはすべきではない。スモモの木の下で冠をかぶりなおそうとして手を上げると、実を盗むのかと疑われるから、そこでは直すべきではないという意)で、傍から見て疑われる様な行為はしてはいけないのである。
つまりは、岩盤規制の既得権益者に代わって、新たな権益者を生み出そうと云うことではないのか?と云う疑問を国民に持たせてはいけないのだ。
テレビで断片的にしか見ていないが、竹中平蔵の言い分も前川喜平の言い分も、どちらにも一理あるように聞こえる。
しかしだ。
少子化の日本で、既存の大学が生徒数の激減に悩まされている現実をまったく考慮せずに、規制緩和で大学を乱(設)立させたら、需要と供給のバランスが崩れて閉校する大学が増えるだろうに・・・。
大学の問題では、過去にも日本政府は、歯医者を増やし過ぎて、歯科医院はコンビニエンスストアよりも数を多くしてしまったし、司法試験も簡単にし過ぎて弁護士の数を急に増やし過ぎたから、イソ弁(自分で開業出来ずに他者の弁護士事務所にイソ—ローする)が増えてしまったし、弁護士の質の低下も著しいと言われている。
テレビでは消費者金融の過払金を取り戻すだとか、B型肝炎訴訟を勧める弁護士事務所の宣伝ばかりが目につくではないか。
政府は何故、もっと長〜い目で政策を実施できないのかねぇ〜。急にやるから問題が起こるのだ。
改革をやるのは大賛成だが、急激にやるから弊害が起きる。
間違ったダイエットみたいにリバンドが起きて、かえって以前よりも悪い状態にしてしまうのではないか。
任期のある政治家と、それよりは長く務められる官僚の権益争いが、弊害を生むように感じる。
もっとバランスの良い政治をお願いしたいものだ。