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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-09-26-Tuesday リタイア

帯広から一人離れて札幌の北大病院で、

前立腺癌の陽子線治療を受けているが、治療開始から3週間が過ぎた。

この陽子線治療法であるが、私が札幌近郊在住であったならば、自宅から通っての治療が可能な治療法なのである。

治療は基本的に、月・火・木・金曜日の週4回、1回にかかる治療時間は20〜30分間で、患者は陽子線治療装置のベッドに仰向けに寝ているだけである。点滴や注射もないし、陽子線の照射は熱くも、痛くも、痒くも感じない。副作用もこれまでのところまったく感じていない。病院のベッドに寝た切りになるわけでもないし、車椅子や他人の介助などもまったく不要である。

北大病院内の陽子線治療センターに治療前後の待ち時間も含めて1時間も居れば治療はすべて終了する。患者は身体への負担はまるでないから、もしも私の自宅や会社が札幌にあったならば、治療以外の23時間は自由に使える状況なのである。

ただ、残念ながら、私が暮らす帯広と札幌とはJRの特急列車で片道約3時間が掛かる遠距離である。往復に6時間以上も掛けて毎日通うわけにはいかない。6時間の時間もさることながらJR代だって往復で指定席なら約13000円、グリーン車使用なら約2万円が掛かる。高速道路を使って自分で運転してくれば、交通費はもう少し安く出来るだろうが、私は元々自動車の運転が嫌いだし、治療中の運転は体調面で不安でもあるし、たとえ健康であっても6時間の運転は疲れるから最初から考慮にも入らなかった。

帯広では普段の生活には事欠かないが、大きな事故や病気にかかった時は不便であることを初めて実感した。これまでは、演劇やコンサート等の遊びでしか不便を感じなかったのだが・・・。

私は現在59歳。来年1月の誕生日で還暦である。勤め人なら定年を迎える年齢だ。遅生まれの同級生の人達は既に定年を迎えている。

今回の治療を受けて、暇を持て余している状態を考えると、定年退職した状態に似ているのかもしれないなぁとフッと感じる。

私は経営者であるから定年と云うのはないのであるが、生来の怠け者であるから、病気以前には還暦を期にリタイアすることを考えていたのであったが・・・。

今のこの暇を持て余している状況では、つまらなくて、つまらなくて、とてもじゃないが耐えられないなぁ〜と感じる。

今回の病気を期にリタイアも再考をしなければならないなぁ〜・・・。