ついつい Yahoo オークションを開いてしまう。見るのは「手品」「奇術」「マジック」「マジシャン」「魔術」などの項目である。
気に入ったモノを見つけると入札に参加するのだが・・・。
先日、「手品」の項目で出品されているモノを調べていたら、以前から欲しくて欲しくて仕方がなかったオートマタ(自動人形)が出品されているのを発見して嬉しくなった。
ミッシェル・ベルトラン作の「美人手品師」と云うオートマタ(自動人形)である。
日本にも「茶運び人形」のような「からくり人形」と云われる自動人形があるが、オートマタは西洋のからくり人形である。
日本の江戸時代の「からくり人形」は鯨のヒゲを動力にしており、音無しで動くのに対して、西洋のオートマタはゼンマイ仕掛けで、大概はオルゴール付きである。
「西洋骨董」と云う本で、道化師が「カップ&ボール」と云う世界最古と云われるマジックを演じるオートマタを見掛けてから、マジック・ミュージアムには是非ともこのオートマタを展示したいものだと考えていたのだ。
オートマタ自体が希少なモノであるから、そうそう出品されるものではないし、ましてやマジシャンがマジックを演じると云うジャンルは、更に希少である。
日本での入手は難しいだろうなぁ〜と、なかば諦めかけていたところであったが、今回の治療中に発見したのは、私に買ってもらいたいと云う自動人形の気持ちと、縁であろうと勝手に思い込んだのである。
YouTubeに、まったく同じミッシェル・ベルトラン作「美人手品師」の動画がアップされているので、これを見たら絶対に入手したいと思ったのである。
以前に見たピエロのよりも数段上品で動作が美しい。
西洋美人の人形がテーブルの後ろにドレスを着て立っていて、そのテーブル上には「カップ&ボール」と同じ様に3個のコップが下向きに並んでいる。オルゴールの音に合わせて、美人手品師が右手でマジックウォンドを、左手でハンカチを振ると、コップが持ち上がり、コップの中から、それぞれ猿、女の子、ピエロの頭が出てきてトリッキーな動きをすると云う仕掛けである。すっかりこの動画に魅了されてしまった。
私と同じ様な物好きが他にも居るらしく、値段はドンドンと跳ね上がっていったが、これだけは何としてでも入手したいと最後まで頑張って手に入れたのである。
妻からは「アンタねぇ〜・・・」と呆れられたが・・・。
綺麗に整備してマジック・ミュージアムに飾ってあげたいと思う。読者の方は、是非YouTubeで『オートマタの巨匠 ミッシェル・ベルトラン作 「美人手品師」』をご覧になって下さいな。私が魅了された理由が分かると思います。