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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-10-18-Wednesday カメラ

次女から欲しいと要望のあった一眼レフカメラであるが・・・。

オリンパスカメラのカスタマーセンターに直接電話して確認してみたら、フィルムカメラのレンズをデジタルカメラに装着するには「MF-2」と云うアダプターが必要だが、レンズの倍率が2倍になってしまうのだと云う。更に、既に数年前に生産を中止しているので、入手するには中古市場で探すしかないと云う。ネットで調べてみたら定価の2〜4倍の値段で出品されていた。希少価値と云うことなのだろう。これでは、昔の交換レンズを使う意味があまり無い。

私が初めて手にした一眼レフカメラ、オリンパスOM-1は大学1年生(18歳)1976(昭和51)年の夏休み期間中に、ライオンズクラブの交換留学生として35日間ニュージーランドに派遣される時に購入したものであるから41年前のカメラである。

留学の記録用にと持って行ったカメラであるが、当時はコンパクトカメラなんてもんは、同じオリンパスのPenくらいしか無かったし、一眼レフカメラが主流であったのだ。OM-1は一眼レフにしては小型軽量で旅行にはちょうど良い大きさだったのである。

何にでもすぐに凝ってしまう私は、帰国後にカメラにも凝って、交換レンズを買い足したり、新機種のOM-2が発売されたら、それも購入してカメラ小僧になっていったのである。

1985(昭和60)年の新婚旅行にもこのオリンパスOM-2に40-150mmのズームレンズを装着して持って行ったのだが、レンズが重くて長くて邪魔で持て余したのであった。

それでも、その後もこのカメラを大事に使用してきたが、世はフィルム一体型の「写るんですよ」や小型のカメラが主流になっていったがフィルムはまだ35mmのものであった。

「北の屋台」の研究で1999(平成11)年に海外に取材に出掛ける際にも、35mmフィルムカメラのコンパクトカメラを購入して持って行った。スナップ写真程度ならこれで十分に用を足せる。当時のデジタルカメラはまだサイズが35mmフィルムのコンパクトカメラよりもかなり大きかったし、解像ドット数が低くて映像がまだまだ荒かったのである。

その内に、デジタルカメラの性能が飛躍的に伸びてきて、大きさも段々と小さくなっていった。

しかし、フィルムの大きさと云う制約があるから、フィルムカメラ自体の大きさは35mmフィルムよりは小さく出来ない。標準の35mmフィルムは、観光地の土産品屋でもタバコ屋でも、どこでも売っていたから、簡単に入手出来たものだったのだが・・・。1996年にフィルムの型を小さくした規格のAPSフィルムのカメラも登場したが、このAPSフィルムはカメラ店でなければ購入出来なかったから一般には普及しなかった。

やがてデジタルカメラの大きさが手の平サイズになり、ズームやフラッシュ機能まで付いて1万円台で買える様な時代になった。フィルム会社最大手の米コダック社が倒産するなどフィルムの需要がガクンと落ちた。もはやフィルムカメラは一部のマニアのモノになってしまったようである。

結局、カメラも電化製品化し、旧来の光学系の製品との互換性もなくなった。何となく悲しいなぁ〜。