ステージの照明に使用しているスポットライトが、白熱灯の100w電球が8個なので、かなりな熱を持つ。
マジックを演じていると、緊張感からの汗と、電球の熱さの汗とが重なり、更に、もともとの汗かき体質でもあるので、流れる汗をタオルで拭きながらの演技になってしまう。
テーブルマジックならしゃべりながらの演技であるから、途中で汗を拭きながらでも、まだ何とか演技のしぐさの中に収めることが可能なのだが、ステージマジックで台詞無しのパントマイムだけの演技だと汗を拭く動作は様にならない。
このことは、何度かのテレビ取材の際に気になっていたところであった。
そこに持って来て、ホルモン注射で「ホットフラッシュ」という突然の発汗が加わることになってしまったから最悪である。
顔中汗だらけでの演技は見た目も宜しくない。
来年4月の再オープンに際して、施設の充実をしようと入院中からあれこれ考えながら作業を始めていたが・・・。
入院中に電器屋にメールして、LEDのスポットライトを注文しておいたのだが、それが今日会社に届いたので、早速付け変えてみたら・・・。
通電した途端にスポットライトがチカチカと点滅状態になる。すぐに電器屋に電話して不良品ではないのかと云ったら、すぐに見に来てくれたのだが・・・。
調光器付きのスイッチには、調光器対応型のLED電球でなければいけないのだと云う。
私が注文したのは、普通のLEDライトなので、このスイッチの照明には使えないのだと云う。
既に通電してしまったので電球の引き取りは出来ないし、電球を調光器対応型に替えるには1個が4000円もするのだと云う、更に調光器もLED電球用のに取り換えなければならないのだと云う。
ウ〜ン、退院してからミュージアムのスポットの器具を実際に電器屋に見せてから注文すれば良かったなぁ。入院中は暇だったものだから、ついつい余計なことをやってしまったようだ。
先に購入したスポットも、使わないのはモッタイナイから、何かに使えないかと考えてみた。
ミュージアムに新しく増やしたショーケースの中には、基礎照明が上手く当たらずに展示物が暗くて良く見えない場所がある。そこの天井に電気レールを設置すれば、新しく購入したスポットライトも使用できる。
さっそく電気工事屋さんに連絡してレールを設置してもらったのであった。
怪我の功名で購入したスポットライトは無駄にはならなかったが、拙速はいけないなぁと反省しきりである。
結局、新たに調光器とその対応型のスポットライトを追加で購入することになってしまったのであった。