「坂本さん、9・10日は帯広に居る?」と電話が入った。
てっきり町内会の会議日程の調整なのかなと思って「はい、居ますよ」と答えたら・・・、
「町内会のYさんのお母さんが6日に亡くなられたのですが、私はあいにく出張が入っているので、副会長の坂本さんに葬儀委員長をお願いしたいのですが・・・」と言う。
私は葬儀委員長など務めたことがない。断ろうかとも思ったのだが、こういう事は相見互いであるし、2年前には義父の葬儀で町内会にはお世話にもなったし、近い内にまたお世話になる可能性が・・・。
何事も経験であるし引き受けることにした。引き受けた以上はキチンとやらなければ気が済まない性格である。
Yさんの家はすぐ隣にあるので、まずはお参りをしに訪れた。
葬儀委員長の仕事としては、まず第一に通夜と告別式での挨拶であろう。お母さまの略歴などを挨拶文に入れなければならないので喪主の息子さんから詳しく聞いたのだが・・・、
北海道の葬儀には北海道特有の慣例があるから、ネットで調べても本州の葬儀の慣例とは内容が合わない可能性がある。
帯広青年会議所の後輩に、葬儀社をやっている人がいるので、挨拶文の事例がないかを電話で尋ねてみたら、あると言うのでFAXで送って欲しいと頼んだら、厚い冊子になっているからFAXでは送れないと言う。
冊子を進呈しますよと言うので、今後も使うかもしれないなぁと考えて、葬儀社を訪れてもらって来たのであった。
この冊子を参考書にして、挨拶文を考えた。
長過ぎても、短過ぎてもマズイから、遺族から聞いた話のキーワードを挿入しながら、最低限必要な情報を入れて作っていった。
いつもの自分の主観だけで書いている文章ならスラスラと書けるのだが、今回は遺族の心情を考慮に入れながら作らねばならないから、これまでの文章とは違って、結構、難しい作業であった。
通夜が終了した後に、町内会の列席者からは「私の時もお願いしますね」と声を掛けられた。
今回は、あくまでも代理なんだけどなぁ〜。