10日の対面式で講話をして欲しいとの依頼を受けた。主催者は生徒会であると云う。
高校の体育館で、在校生が新入生を歓迎する催しである。毎年、柏葉を卒業した先輩の中から著名な人を選んで講話を依頼しているらしいが、いよいよ他に頼む人が居なくなった様である。
3月末で退職した島芳一校長が私を推薦したのだと云う。島前校長は柏葉26期の同期生で、置き土産みたいな感じなのかなぁ〜。
与えられた時間は15分間で、題名は「柏葉を語る」であると云う。
さて、困ったぞ!
「柏葉を語る」と題されても、高校時代は、勉強もしないで小学生の時からハマったマジックだけしかやっていないしなぁ〜。
私が通っていた時代の柏葉高校とは勉強のレベルが違うしなぁ〜。
依頼を受けてから、いろいろと話す内容を考えてはみたものの、結局、マジックの話をするしかなかったのであった。
マジックの話をするなら、メリハリや特徴を出す為にも、当然ながらマジックを演じた方が良いのだろうが15分間でマジックも演じて、講話もすると云うのは時間が短過ぎる。
どうしても数秒間の瞬間芸的な演目にならざるをえないが、仕方がない。
挨拶代わりに、ウォンド(短い魔術棒)を一旦消してから、また出現させて、最後は花に変えるマジックを入れることにした。演技時間は10秒ほどである。
でも、これは受けたね〜。生徒等から「ウォ〜」と感嘆の声が上がった。
話の主題は「絶対に失敗しない方法」を伝授すると云うものである。私が高校生の時に立てた目標である「日本一のマジシャンになりたい」と云う話を軸に「高校時代」「大学時代」「プロマジシャンに弟子入り」「挫折」「北の屋台」「マジック・ミュージアム開設」などを交えながら話した。
時間は少しオーバーして20分間しゃべってしまったが、概ね内容は伝わったのではないかと感じた。
お礼として主催者の生徒会から花束まで頂戴した。私の講話の後、チアガール、応援団などが舞台に上がったが、若いというのは素晴らしいなぁ〜。