開催されたが・・・。
私の顔を見るなり、皆が「お身体はもう大丈夫なの?」と同じことを聞くのである。
私は、地元紙の十勝毎日新聞にコラム欄の執筆担当をしているが、そこに2回に亘って、私の「癌治療」のことを書いたので、私が「癌」であることは皆が知っているのだが、「癌」=「重病人」→「痩せる」→「早死にする」と短略的に思い込んだのであろう。
私の文章をシッカリと読めば、私が身体に一番負担の少ない最新の治療法(陽子線治療)を選んで受けたと書いてあるのに・・・。
何故だか、ここ最近、街で顔を合わせる人たちが、皆、口々に「アレ〜ッ、なんだぁ〜元気そうじゃないか!」と同じ様なことを言うのである。私が元気でいたら何だか悪いみたいな感じである。よっぽど私が重篤な状態で、ベッドに伏せっていると思われているようだ。
「癌」にも罹る部位によって、症状や余命はまるで異なるのに・・・。
特に、私が罹った「前立腺癌」はもっとも軽い方の癌の部類で、つい先日発表された治療後の5年生存率は約97%である。10年生存率でも同じ様な数字でなのである。
発見も治療も難しい「膵臓癌」などと一緒くたにしているようだ。
かく言う私も、自分が癌に罹るまでは、似た様なもんだったけどね・・・。
日本人の2人に1人が「癌」に罹る時代である。もはや「癌」は治療しながら仕事や生活をする病気になったのだ。「癌」=「重病人」と云うイメージで見られるのは困ったもんだなぁ〜。