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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2018-07-30-Monday 相馬野馬追4

30日(月)は「野馬懸」が小高神社で行われる。

地元相馬の住人でも、関係者以外の一般住民で「野馬追」の全ての行事を観たことがある人は少ないのだと云う。娘夫婦のご両親もこれまでには「お繰り出し」ぐらいしか観たことがないのだと云う。

意外と地元の人に取っては、いつでも見られるからと云う感覚なのかもしれないなぁ。

「野馬懸」は昨日の「神旗争奪戦」が開催された「原町」よりもまだ南側の南相馬市小高区の「小高神社」と云う場所で9:00頃から開催されるのだと云う。

騎馬武者が馬具を装着していない裸馬3頭を境内に設けた柵内に追い込んで、白ハチマキ、白装束姿の「御小人」と呼ばれる数人が、この裸馬を素手で捕らえて神前に奉納すると云う儀式である。この御小人たちが、わざと転んでみせたり、気を失った振りをする。御神水を桶で掛けて蘇生させるパフォーマンスをやって観客を喜ばせるのだ。

1頭目はスムーズに捕らえられたが、2頭目の馬が気性が荒い馬で、柵の前で、馬が外に出ない様にする役目の甲冑姿の人の壁を突破して、私が見ている横の観客席に飛び込んで来たのだ。客の横を抜けて参道にまで出たが、何故だか馬が境内方向に戻って来た。ところが境内の前を竹竿で塞いであるのである、馬がその竹竿をへし折って中に戻って来た。竹竿を押さえようとした甲冑姿の人は、その勢いに後ろに倒されてしまった。

私はこの竹竿のすぐ横に居たから、私の目の前でのことであった。凄いハプニングであったが怪我をした人は居なかったようで幸いであった。

3頭とも無事に捕らえられて、昔の「せり」の模様を再現するのだが、ここでも観客を笑わせるパフォーマンスがあって、なかなかに楽しい催しであった。

帰る時に、総大将席に座っていた相馬行胤さんに向かって手を振ったら、気付いてくれて、またお辞儀を返してくれた。13年振りの再開であったのによく覚えていてくれたものだ。殿様のDNAってのは人の顔と名前を覚えるのが得意なのかもしれないなぁ〜。

帰る途中に、道路脇にあった「百尺観音像」を見学した。1ヶ月くらい前に偶然に、この観音像を造った「荒嘉明」以下の親子4代の物語を放送していたのを観たのである。観たのが途中からだったので、それが相馬にあるとは知らなかったのであるが、スゴイ執念を感じる事業であるなぁ〜。

娘夫婦の住むアパートの近くでインドカレーを食べてから、娘夫婦のアパートを見学する。

娘はスケートの仕事があると云うので、ご両親に仙台空港まで送ってもらう。北海道には歴史的な場所やモノが少ないから、今回みたいな伝統的なまつりが続いていることはウラヤマシイ限りである。今回の旅は何から何までご両親にお世話になった旅であった。次は北海道にも来てもらいたいと思う。