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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2018-08-01-Wednesday マジシャン島田晴夫

マジック界のレジェンド、島田晴夫さんから

直接、私の携帯にお電話を頂いた。気温が暑いことも多少はあるのだが、感激の余りにドッと汗が噴き出てきたのであった。

現在は、アメリカのロサンゼルスに在住の島田晴夫さんは、秋に来日されるのだが、その際に「マジック・ミュージアム」を訪問して下さるのである。島田さんからは「マジック・ミュージアムの見学を楽しみにしていますよ」と言われて感激してしまった。

私の世代のマジシャンにとっては、プロ、アマ関係なく島田晴夫さんと云ったら「神様」なのである。

私も大学生の時代には、島田さんの演技スタイルを一生懸命に真似していたものだった。

2004年には、「北の屋台」の3周年記念事業として大勢のマジシャンを招聘しての「マジックショー」を帯広市民文化小ホールで開催したのだが、その際に島田晴夫さんが出演して下さったのである。終演後には出演者全員が北の屋台に集まって、屋台の客にマジックを披露する催しを行い、大変な評判を得たのであった。

帯広に来ていただくのはそれ以来、14年振りと云うことになる。

島田さんは御年78歳である。7月にNHKBS放送で3時間もの長さでアメリカ、ロサンゼルスにあるマジックの殿堂「マジック・キャッスル」の歴代出演者の演技を放送していたが、その中から№1の出演回数を誇るマジシャンとして島田さんの演技が放送されていた。さすがに78歳と云う年齢では、かつてのシャープさは減少していたが、老練な技は実に見事であった。

島田さんは1965年、24歳の頃に日本を離れて、オーストラリア、イギリス、メキシコなどの海外で活躍されたから、日本の一般人の間ではあまり有名ではないのだ。

同じ、テンヨー(デパートの玩具売場でマジック用品を実演付で販売する松旭斎天洋が起こした会社)のディーラー(実演販売員)出身のプロマジシャンとして第一号であった故引田天功(初代)(島田さんの6歳年長)がテレビ界を席巻していたからである。

しかし、島田さんは日本人らしさを前面に出して袴着物姿で演じた「番傘」や「ドラゴン・イリュージョン」が海外で受けたのである。

その後、拠点をアメリカに移し、現在はロサンゼルス在住である。

マジック・キャッスルの Academy of Magical Arts が世界一のマジシャンを表彰する1973年度(1974年受賞)の「マジシャン・オブ・ザ・イヤー」を日本人マジシャンとして初めて受賞したのであった。

マジック界では、まさにレジェンドであり、神様なのである。

私が、2015年に出版した「人間万事塞翁が馬」の中に、島田晴夫さんについて言及した文章があったので、当時、札幌在住のマジシャンで島田さんとも親しいバーディ・コヤマさんを通して島田さんに贈呈したのだが、「今回、帯広に行くので改めて拝読しました」とわざわざ、アメリカから私の携帯にお電話くださったのである。嬉しいなんてもんではない。嬉し過ぎて仕事が手に付かなくて困ったほどだ。

マジック・ミュージアム訪問には、まだ期間があるから歓待の準備をしなくっちゃ〜。