今月7日に上司が金庫に表示される金額と実際の現金とに差があるのを見つけて、休暇中の被疑者に電話、「すぐに行く」と云ったが現れず、翌8日に20歳代の被疑者が自殺体となって発見されたと云うニュース。
金額は1億6185万円だと云うから驚く。20歳代の若者に出納係をやらせると云うのもそうだが、帳簿上の数字と金庫の中の現金とがキチンと合っているかという日々の管理を上司がまるでやっていなかったと云うのにも驚いた。数字合わせは金融機関の本業であろう。
窓口での帳簿と現金の収支が1円でも合わなければ、閉店後も確認作業をすると云うのが金融機関ではなかったのか。
数年間も無確認であったと云うのは、上司の怠慢以外の何物でもないだろう。
他人様のお金を預かっていると云う緊張感が欠如しているとしか言いようがない。この上司らは日々、いったい何の仕事をして給料を貰っていたのだろうか?
さすがに一度に1億6千万円もの金額を盗んだら、直後に発覚するであろうから、相当な長期間に亘って少しずつ、少しずつ横領を繰り返したのであろう。
自殺した被疑者も、上司がまったくチェックをしないことから、感覚が段々と麻痺をしてきて横領金額が少しずつ膨らんでしまったのではないだろうか?
勿論、盗んだ被疑者が悪いのだが、この犯罪を作ったのは上司らであると云えるのかもしれない。
もっと早い段階で分かれば、せいぜいが懲戒免職で済んだことであろう。
1億6千万円をいったい何に使ったかは、現段階では不明であるが、20歳代の若者が帯広みたいな地方都市ではそう簡単に使える金額ではないゾ!
日本は、政治家も官僚も銀行員も皆、倫理観が欠如している。いったいどうなってしまったんだろう。