午前10:00に壮瞥町から団体さんが見学に訪れてくれた。昨年9月に来館希望を頂いていたのだが、その時は私が入院中で閉館中であったので、今年の今日まで来館日が延びていたのである。一年越しでの来館は嬉しいことである。たっぷりとマジックの実演をサービスして喜んでもらったのであった。
11:30からは、「公益社団法人 日本奇術協会」の花島皆子会長、メンバーのプロマジシャン TSUKASAさん、KYOKOさん、和田奈月さんの4名が東京から来館してくれた。
「日本奇術協会」はプロマジシャンの唯一の団体である。
これまた去年の9月に来館の予定であったのが、今年までのびたのである。
去年の同じ様な時期に来館希望のあったグループが、一年越しで同じ日に来館と云うのも面白い現象であるなぁ〜。
「日本奇術協会」は、平岩白風(ひらいわ はくふう)さんと云うアマチュアマジシャンのオリジナルのマジック用品の遺品を、マジック・ミュージアムにご寄贈頂けるとのこと。
平岩白風さんは、昭和20〜40年代に活躍したアマチュアマジシャンであるが、著作物も多く、また創作マジックの名手でもあった。
私も、マジックを始めたばかりの頃は、白風さんの著作を買って練習したし、道具の作り方を詳しく解説している本もあったので、自分で道具を工作して演じたものである。
その現物が寄贈されたのであるから、これは「平岩白風コーナー」を作らなければならないであろうなぁ〜。また目玉が増えた。
会長の花島皆子さんは、松旭斎すみえさんの弟子である。
私がまだ大学生の時にはすみえさんと何度か同じ舞台で演技したこともあるし、昭和54年に来日した、映画「ヨーロッパの夜」の中で「鳩出しマジック」で世界のマジック界を一世風靡した超ハンサムなマジシャンのチャニング・ポロックが来日した際に、私がポロックに英語でサインをお願いをしたら、側に居たすみえさんが「私にもサインを頼んでちょうだい!」と依頼された時の写真がちょうどミュージアムに飾ってあったので、昔話に花が咲いたのである。
一緒に昼食を食べながら、また食後にミュージアムに戻ってからもず〜っと話し放しであった。4人は16:00過ぎまで、ジックリと見学してくれたが、やはりマジシャンに取っては、ミュージアムのコレクションは圧倒的な数と質であるようだ。「とても一日では見学の時間が足りない」
「スゴイ!面白い!」を連発してくれたので、私も嬉しくなってしまった。
マジック関連グッズを蒐集している人は、日本でも個人的にはかなり居るのだが、常設での展示スペースがあるのは、ここ帯広のマジック・ミュージアム一ヶ所だけである。
展示物もプロマジシャンの衣装、大道具、小道具から、書籍、絵画、ポスター、銅像、ブリキ玩具、フィギュア、サイン色紙など等、バラエティに富んでいるから、おそらく世界にいくつかあるマジック博物館の中でも、収蔵物の種類と数では世界一なのではないかと自負している。
「ここでなら帯広でマジックの大会を開催出来ますね!是非、企画したいですね」とのこと、益々面白くなって来たゾ〜。