札幌の北大病院に入院して、前立腺癌の先進治療である陽子線治療を受けた。
陽子線治療の終了後にも、ホルモン療法と呼ばれる治療を行わなくてはならない。
最初は3ヶ月毎の注射であったが、前回6月の治療から6カ月毎の治療に変わったのである。今日はその検診と注射の日である。放射線科と泌尿器科の2つの科を受診しなければならない。
ホルモン療法と云うのは、前立腺癌の餌が男性ホルモンであることから、男性ホルモンを抑制する注射を打つのである。男性ホルモンが抑制されるから相対的に女性ホルモンが増えることになる。副作用として「ホットフラッシュ」と呼ばれる突然の大量発汗がある。それと身体に脂肪が付き易くなる。
治療開始前の医者からの副作用の説明時には、私は元々汗かき体質であったから、多少汗が増えても大したことはないと思って、楽観視していたのであるが・・・。これがトンデモナイ誤解であった。
別段、気温が暑いと云う訳でもなく、何の前触れもなく突然に大量の発汗があるのである。常にタオル地のハンカチを2〜3枚は用意しておかなくてはならない程の大量の発汗なのである。
自分でどんな風に汗をかくのかと鏡を見てたら、見る間に額に大粒の汗が貯まり、それがダラダラと流れてくる。それが全身から出てくるのだ。下着もビチャビチャになる。これからの時期だと、これが原因で風邪をひかないか心配になってしまうほどだ。
もうひとつ、お腹の周りに脂肪が付き易くなる。これもホルモン療法の副作用の一つだと云う。ズボンのサイズが合わなくなって困っていると医者に伝えた。
今回も前立腺癌の数値を計測する血液検査のPSA値は前回、前々回と同様の0.01以下であったから、医者に、注射を止められないか?と尋ねたのだが・・・。
陽子線治療後3年間のホルモン療法をする予定になっている。注射で癌の再発を押さえている可能性もあるから、もう1回、今日注射をして、6ヶ月後の検診では、もっと多くの種類の検診を行って、その時点の結果で判断しましょうと言う。
患者としては承知するしかない。
とりあえずもう半年は我慢するしかないか。