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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2019-01-28-Monday 新聞社の取材

今日は新聞社の取材が入った。

何だか、このところ連日のようにテレビ、ラジオ、雑誌、新聞と取材が多い。

今日の取材は「小劇場」に関してである。

昨年の10月頃から、坂本ビル内に百人規模の階段状客席の小劇場を造りたいと考えており、色々な方面に相談をしていたのだが、その情報が新聞社にも伝わったようである。

まだまだ、クリアしなければならない問題が山積しているから、実行に移すか、止めるのかは、まだ分からないよと言ったのだが・・・。

一番の問題は、作ったとしても使用してくれるグループや個人が居るのかと云う点なのである。相談したパフォーマーらの反応は、皆が皆、こういう施設が欲しかったと云うが・・・。

タダで作れるわけではない。改築費用が掛かるし、音響や照明なども揃えなければならない。全体でどれだけの費用が必要なのかの見積もりもまだ出来ていない状況なのである。

掛けた費用を使用料で回収出来なければ商売としては成り立たない。

中心市街地活性化として、または私の道楽(マジック)として、無理やり採算に合わせなければならないと云うものでもないところが、かえって決断を難しくしている。

半分商売、半分道楽、こんな感じなのである。

マジックに限らず、エンターティンメントの世界というものは、スポーツの世界と違って一人で黙々と練習すれば上手くなると云うものではない。

一人で黙々と練習すれば、確かに技は上手くはなるのであろうが・・・、エンターティンメント(芸事)と云うのは観客とのコミュニケーションが重要なのである。独りよがりではダメなのだ。

だから、見せてなんぼ、魅せてなんぼの世界なのである。

観客の反応と融合して、場が盛り上がるのである。それを体得するのには、とにかく回数を多く演じてみせることが必要なのだ。

発表の場としては、550名収容の文化小ホールや350名収容のとかちプラザレインボーホールでは少し広過ぎる。このような大きな箱で演るのは年に1度がせいぜいであるが、それでは上達が遅くなる。

100名以下の規模ならば、月1回でもなんとかなるだろう。これを繰り返すのである。

このことの必要性をどれだけの演技者が理解しているのだろうか?

それが問題なのである。

昔から図面を描くのは好きなので、色々と描いてみたが、観客にも演技者にも使い勝手が良さそうな設計が出来たと自負する出来栄えになった。

所有者側の理屈と、使う側の理屈の両方が分かる私だから出来たプランかもしれない。

もちろんのこと、既存の建物を使用して作るのであるから、新築で造るのとは条件が異なる。天井高だとか柱の問題だとか、音の問題だとかの制約があるのである。天井を高くすることも出来ないし、柱を動かすことも出来ない、既存建物と云う条件の中では完璧なものを造るのは無理な注文なのである。

どこまで、与えられた条件の中で妥協しながらも良いものが作れるのか!

こう云うのを考えるのが好きなのだ。面白い取り組みで、久し振りにワクワクしてきた。