これが、かなりの影響をしているのだろう。我が社(北海道民芸品の店さかもと)に毎日の様に「熊の木彫りはありませんか?」とか「鮭の木彫りの額はありませんか?」との問い合わせや来客がある。
私も朝ドラは毎朝見ているが、先週は熊彫りの職人が出てきたり、柴田家の居間には、鮭の木彫り額が掛かっているからなのだろう。今年春の放送が始まってから急に問い合わせが増えたのである。
木彫りの職人さんは、その多くが高齢になって廃業してしまったり、亡くなったりして人数が激減しており、北海道の土産品も、かつての熊の木彫りから、お菓子に取って代わられて、問屋も廃業したところが多く、小売店も札幌でさえ激減しているのが実情である。
たまに、熊の木彫りが欲しいと云う客が来店することがあるが、小さくて安価なモノは我が社には現在置いていない。
帯広の近くならば「阿寒」のコタンに行くか、旭川にでも行かなければ木彫りは入手できないのだ。
我が社に置いてあるのは、著名な職人が彫った高額な「一品作品」で、みやげ物と云うよりは芸術品に近い扱いのモノばかりなのである。
商売気がまるで無いものだから、このブームに合わせて仕入れようなんて気もサラサラ起こさない。
朝ドラも来週からは舞台が東京になってしまうしなぁ〜。