吉本興業所属の芸人、雨上がり決死隊の宮迫とロンドンブーツ1号2号の亮とが謹慎処分を受けたことで記者会見を行ったが・・・。
吉本興業には「感謝しかない」とか「こんなこと(会見)したいわけないじゃないですか」とか言っていたが・・・。亮の涙には感じなかった違和感が宮迫の涙と表情に感じられた。
これは、問題のすり替えである。
確かに、吉本興業は旧態依然とした会社であろう。しかし、芸能の世界における芸人とマネジメントをする組織との関係は、世間一般の会社と同列には扱えないであろう。
吉本興業が抱える6000人の芸人たちの多くは、社員として給料を払う存在と云うよりは、見習いとして無休で働き、仕事を覚えさせてもらうかつての丁稚奉公に近い存在であろう。
吉本の若手芸人がテレビでよく給料が安いとかボヤイテいるが、それなら吉本を辞めて他の会社やプロダクションに入るか、最初から入らなければ良いではないか。
吉本に所属しているのは、吉本に居ればテレビや舞台などに出演するチャンスが多いからに他ならないであろう。
吉本所属で現在売れている芸人はその中からチャンスを掴んで登ってきた連中だ。
世の中には、メリットとデメリットが混在する。メリットだけを享受することは出来ないのだ。
私は、芸人が固定給をもらうようになって安定したら、芸が成長しなくなると思うのである。芸能界とはそういう世界なのだ。
そこに世間一般の常識を当てはめようと考える方が無理があると思うのである。
しかし、どう考えても芸人6000人は抱え過ぎだろう。そこに問題がある。
どうしても正社員にしろと云うのならば、人数は6分の1の1000人位が適切な数なのかもしれない。
吉本は残りの5000人には給料を払うよりも、逆に「お笑い学校」でも作って授業料をもらった方が良いのではないか?