サイン色紙が飾ってある。
どうやら最近、この色紙の写真を撮ってフェイスブック等に掲載した観客がいたようである。
マジック・ミュージアムは写真撮影を禁止していないし、むしろ拡散してくれることを喜んでもいるのだが・・・。
何本か、「羽生結弦さんが、マジック・ミュージアムを訪問したのですか? ぜひ、そのサインを見に行きたいのですが・・・」との地方からの電話が入ったのだ。
エッ、「マジック」よりも「羽生結弦のサインが見たい」って・・・。
マジック・ミュージアムには、マジシャンのサイン色紙が70枚程と著名人のサインが30枚ほども展示してある。
飾ってあるサイン色紙の人物が、全員マジック・ミュージアムを訪れてくれたわけではない。
私は、1976年に18歳で上京した頃から、プロマジシャンや好きな芸人などに会ったならばサインを色紙に書いて貰って、これまでずっと保管していたのである。
サインの文字は崩して書いてあるので、時間が経つと誰のサインだったかを思い出せなくなってしまうし、判読も出来なくなってしまうので、宣材写真を貼ってもらってサインしてもらう様になった。
それをマジック・ミュージアムのオープンに合わせて、百均で色紙フレームを購入してきて額装し、展示するようになったのである。
だから、「坂本和明さんへ」と私の旧名での宛名書きのサインがあるものも多いのだ。既に鬼籍に入られた方々のサインも多い。
また、マジック・ミュージアムのオープンに合わせて、マジック好きの著名人に依頼して書いてもらった色紙も多い。
また、私がテレビ出演した際に、東京のスタジオで、共演した有名人に書いてもらったサインもある。
だから「マジック・ミュージアム様へ」と色紙に書いてあっても実際に訪問したことのない方のサインも飾ってあるのだ。
「羽生結弦」さんのサインは、フィギュアスケート教師の長女が、仙台の東北高校の先輩だと云うこともあって、サインを書いてもらったモノなのである。
書いてもらう際にも、羽生結弦さんは、どんな宛名にもサインを書くわけではなく、娘がキチンとマジック・ミュージアムの資料を見せて、納得してもらって「マジック・ミュージアム様へ」と書いてもらったのだと言う。
羽生結弦さんともなれば、ネットでサイン色紙を売買されるのは嫌なことであろうから、ちゃんと相手の宛名を書いて渡す様であるし、変な宛名の所にはサインをしないようでもある。
それだけに貴重なサインなのであろう。ファンの方々が見たいというのもうなずける話だが・・・。
ビックリした出来事であった。