20日、マジック・ミュージアムに劇団四季のメンバー7人が訪問してくれたが、そのお返しとして、私達夫婦を帯広公演にご招待してくれたのだ。
帯広市内の小学校の6年生を、約1300名も招待する行事である。
会場の帯広市民文化大ホールは1500名の収容数であるから、1・2階はほぼ満席状態である。
2階の最後列の真ん中を音響等の調整用に席をつぶして機械を設置してある横に、我々の席を設けてくれたのであった。
「はだかの王様」はこども向けのミュージカルであるが、音楽はいずみたくさんである。
思い出すなぁ〜。私が大学4年生の秋であった。
マジックの師匠であるジミー忍師が、いずみたくさんのミュージカル劇団フォーリーズと一緒にマジック・ミュージカル「ザ・マジック」を作って全国を公演して歩くと云う企画が進行している最中であった。
いずみたくさんから、ジミー師と私の2人が、新宿の紀伊國屋ホールでの「見上げてごらん夜の星を」の公演初日にご招待されたのである。
いずみたくさんは黒い革の上下つなぎの服を着て、私達2人を受付で待っていてくれたのだった。
「見上げてごらん夜の星を」は、いずみたくさんの最高傑作の名曲であるが、子役のセリフの「うんとこどっこいしょ!うんとこどっこいしょ!」が未だに頭にこびりついている。ミュージカルを生の舞台で観た初めての経験であった。
以来、ミュージカルを生で観ることが大好きになったのである。
その、フォーリーズに所属していたのが、ジミー師の長男の駒田一さんで、今回の主役のはだかの王様を演じるのが、その一さんの親友の澁谷智也さんなのだから、縁を感じてしまった。
骨子は、子ども向けと云うよりも大人でも考えさせられる深い内容であった。昨日、マジック・ミュージアムを訪問してくれた女優さんがペテン師役のスリップで出ており、踊りが素晴らしかった。
公演終了後に出口で小学生達を見送った後にわざわざ、私達の元に挨拶に来てくれたので、感激した旨を伝え、握手して再会を誓って別れたのであった。