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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2019-11-05-Tuesday AI

今朝のNHKのニュースを見て驚いた。

AI(人工知能:Artificial Intelligence)が作り出したバーチャルの歌手が登場したのである。

これまでの「初音ミク」みたいなキャラクター化したものではなく、あえてキラキラとした人間の姿らしき形で登場させたのだというが、あらゆるタイプの音楽に対応して、学習しながら上手になっていくのだと云う。これまでの機械音みたいな音とも異なり、スムーズな発音とアクセントを学習していくそうだ。

もうそこまで来たか!

エンターテインメントの世界は、機械化するのは難しいと思っていたのだがなぁ〜。

映画のアニメーションの世界でも、今度の「ルパン3世」の3Dアニメは、これまでの平面的なアニメとは質感が異なる様だ。

しかしだ!

映画は、いつ見ても同じモノでは「LIVE感」「臨場感」は生まれないが・・・。

今度のAIの作り出した歌手というのが、その場その場の雰囲気なり、世間の出来事なりに感応して、一期一会の歌を歌うのだとすると恐ろしいことになるなぁ〜。

これらを開発している人達は、科学の先端を走っていて気持ちが良いのだろうが、こんなモノが完成したら、人間は果たして「幸せ」になれるのだろうか?

最近、AIが発達したら、人間の職業が奪われると盛んに喧伝されているものの中に事務系の職種、例えば会計士などが挙げられているが・・・。

エンターテイナーまでが機械化されてしまうのだろうか?

確かに機械は文句も言わないから、労働基準法なんてものも関係無く、24時間働き続けるだろう。福利厚生も必要が無くなるし、ヒューマンエラーも無くなり、効率も上がる。経営者にとってはまことに良いことづくめであろう。

しかし、本当にそうだろうか?

この世の中に、労働者が居なくなり、経営者しか残らなかったら、一体誰が生産したモノの購入者になるのだ?

庶民の仕事を機械に取って代わらせれば、とりあえず経営者はコストカットして儲かった気になるのだろうが、やがて、その過ちに気が付くであろう。

庶民から職業を奪うと云うことは、庶民の収入が無くなると云うことだ。収入の無くなった人は、モノを買うことは出来なくなる。買う人が居ないのに、モノを作ってどうするというのだろうか?

やがて、世の中は買う人が居なくてモノが停滞して売れなくなるだろう。

世の中で「お金」は血液と同じなのである。世の中を循環して初めて世の中が動くのだ。何処かに貯め込んだら、血栓が出来て脳梗塞などを引き起こしてしまう。

血液はサラサラと流れなければならないのだ。

大多数の人が、収入を得られる世の中にしてこそ、経済は回るのだ。強欲に自分の会社だけ儲かれば良いと、機械化を進めて社員の首を切る会社は世の中の「癌」のようなものである。

もっと地球全体を考えられるリーダーが増えてくれなければ・・・。

何だか映画「ターミネーター」の世界が現実化しそうで怖い。