富良野塾OBユニットの演劇公演「愛の書く物語」を妻と二人で観劇してきた。
「富良野塾」とは脚本家の倉本聰さんが富良野で主宰した演劇関係、特に俳優と脚本家の養成を目的として開設した私塾のことである。
「富良野塾OBユニット」というのは、そこの卒業生で富良野を拠点にして活動する演劇集団のことで2008年に結成されたという。
今回主演の女優松本りきさんと、我が家の娘が同じバレエ教室に通っていた縁や、父親とは帯広JCで一緒だったという縁もあるのだが、もともと、演劇やミュージカルなどの観劇が大好きなので、倉本聰さん関係の演劇が十勝で公演するときには、ほとんど全て観に行っているのだ。
今回も、松本りきさんの母親から連絡をいただいたので、喜んで観劇に行ったのであった。
今回上演の「愛の書く物語」は富良野塾OBユニット所属の脚本家で演出家の太田竜介の創作によるオリジナル演劇だ。
内容は・・・。
先週、東京で観劇したミュージカル「ラ・マンチャの男」と同じ様な2重3重の構成になっていた。登場人物が4人だけなのだが、現実と妄想、過去と現在が何度も何度も入交る複雑な構成の物語なのである。
劇中の俳優のセリフで、そのことを自虐的に「お客さんが付いて来られるだろうか?」なんても言わせていたが、観劇に慣れている私でも、ところどころ?マークが出てくる難解な演劇であった。
遺影の写真を効果的に使用していたし、コタツにマジック的な要素もあって小道具の使い方は面白かった。
かなり、色々なことにチャレンジをしている演劇なのであろうなぁ〜。
会場の小ホールの席数は550席であるが、この手の演劇には大き過ぎる器だったかもしれない。やはり、私が造ろうとしている100席程度の小劇場向きの演劇であるように感じた。
私の座った席が「親子席」と云う椅子であったために、クッションがとても固くて、途中でお尻が痛くて仕方がなかった。
帯広文化大ホールの座席は、六花亭が新しい座席を寄付して快適になったが、小ホールの方は以前のままである。
今後、小ホールをリニューアルするなら、思い切って席数を大幅に減らして、椅子の幅、前後の幅を広くし、段差を高くして、観客が快適に観易くなる様に直して欲しいものだなぁ〜。