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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2019-11-07-Thursday 会合

一般社団法人 北海道観光を考えるみんなの会 主催の

第1回地方交流会がアパホテルで開催されたので出席してきた。

会長の木本晃氏は十勝の出身で、私と同じ年齢ということもあり、かつ北大の小林英嗣元教授とのご縁で、以前から交流があったので、参加してきたのである。

「北の屋台」を卒業した2007年3月末からは、この手の「まちづくり」の会合にはとんとご無沙汰していて、会合といえば趣味のモノ(マジック・大道芸など)にしか参加していなかったので・・・。

さすがに12年も出ていないと勝手が分からないものだなぁ〜。

参加者の熱い語りに、自分は歳を取ったなぁ〜、かつての情熱はどこかに行ってしまったなぁ〜と感じる。

「国際環境大学構想」や「十勝環境ラボラトリー」や「北の屋台」をやっていた時には、きっと私もこの日の参加者の様に熱く語っていたのだろうなぁ〜。

今回の会合のテーマは「観光で、十勝をより豊かにする」「十勝(北海道)の観光について、期待や課題」といったものである。

私も、よっぽど挙手して発言しようかとも思ったのだが・・・、止めておいた。

24年前の1995年、帯広青年会議所で地球環境問題を考える世界で唯一の大学を十勝に創設し、環境モデル地域として世界に生活スタイルを発信することを提言したことが頭をよぎった。

十勝を化石燃料に頼らず、太陽光、風力、地熱、水力などの発電をミックスコントロールして賄う体制を構築する。

電気で動く自動車を開発し、電気で動く農耕器具も開発する。化石燃料以外の方法で温まる住宅を開発する等など・・・。

十勝の住民は、これまでとほとんど変わらない生活スタイル(自動車を使い、温かい住宅に住む)だが、地球に優しい方法で暮らすことによって、地球環境問題で世界のモデル地域になり、それを視察に世界中から人が訪れる場所にする。

住民の地球環境に対する意識は高まり、世界の最先端を行く誇りも持てる。

視察に訪れる人たちは、生活スタイルを検証するためには、滞在期間は長期間に渡り、四季折々の暮らしを体験するために最低でも春夏秋冬の4回は訪問しなくてはならない。

いわば「視察観光」とでも言えるものを十勝で構築しようと提言したのであるが・・・。

24年前というのは、少し早過ぎたのであろうなぁ〜。

十勝の人たちはほとんど誰も関心を示さなかった。関心を示したのは学者や意識の高い企業人だけであった。

諦め切れなかったから、自分たちで出来ることをやって、十勝の人たちにも関心を持ってもらおうと「十勝環境ラボラトリー」を創設し、その活動から「北の屋台」という副産物も生まれたが・・・。

肝心の「十勝環境ラボラトリー」は2006年12月末に解散することになってしまったのであった。

今回の会合でもいろいろな提言があったのだが・・・。

どうも未来に向かっての「観光」に対して地域が一丸となれる大義名分が足りないなぁ〜と感じるのだ。「観光」が「地球環境問題是正」に貢献出来るという様な・・・。