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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2020-01-29-Wednesday 誕生日

今日は私の62回目の誕生日!

プレゼントはブラジャー、胸を抑えるタイプのスポーツブラである。

前立腺癌の治療で、札幌の北大病院で2017年9月から「内分泌療法(ホルモン療法)」(泌尿器科)を受けている。

同時に「陽子線治療」(放射線科)を2017年9〜10月の2ヶ月間に渡って受けたのだが、医者からは私の癌は顔つき(グリソンスコア)が悪いと云うことで二つの治療法の併用を受けているのだ。

前立腺癌の治療法には多くの選択肢が存在する。

何事も自分で調べないと気が済まない質であるから、17年6月に癌宣告を受けてからは、実にたくさんの本を読み、ネットでも検索をし、同病患者の体験話も聞いた上で、医者とも相談しながらメリットとデメリットを十分に検討して、この治療法を選択したのであった。

当初は、副作用を軽く考えていた。

「陽子線治療」の方は、これまでにほとんど副作用も後遺症も感じていないのだが、「ホルモン療法」の方は副作用を軽く考えていたようだ。

事前に医者からは、ホットフラッシュ(ほてりと発汗)、女性化乳房、肥満、筋肉低減など等の副作用が現れる場合があるとは聞かされてはいたのだが・・・。

前立腺癌は「男性ホルモン」を餌にして増殖すると云う。「男性ホルモン」は95%が睾丸で生産されるから、去勢したのと同等の効果がある注射をして男性ホルモンを生産出来ないようにする薬物的去勢法と云うのを受けたのである。

人間の身体の中には、男性でも女性ホルモンがあるのだと云う。男性ホルモンを抑制するのだから相対的に女性ホルモンの量が男性ホルモンの量を上回ることになると云う。

その結果として、上記の副作用が起こる。

私の場合はそれが顕著であったのだろう。最初はホットフラッシュに悩まされた。これに慣れてきたら、肥満でお腹に脂肪が溜まりはじめ、体中の筋肉が減少したのかゴルフではボールがまったく飛ばなくなった。

おっぱいは、最初は乳首がうずき、服で擦れると痛痒く感じた程度であったのだが・・・。

おっぱいが膨らんだのも、お腹同様の肥満で、胸にも脂肪が溜まったのだろうくらいに思っていたのだ。胸とお腹が同時に膨らんだから、小柄な相撲取りみたいな体型になったので、これまでは、おっぱいもたいして気にしていなかったのだが・・・。

皆が「太り過ぎだ!そのお腹はみっともない!」と云うので、少しダイエットでもしようかと思って軽い運動を始めたならば、おっぱいが揺れて痛いのである。

そうなるとおっぱいを意識してしまい、恥ずかしくて、公衆浴場やプールには行けなくなってしまった。

妻は「自意識過剰だよ。誰も他人の男の胸なんて見ないよ」と云うのだが・・・。人間、不思議なもので一旦気になり出すと、今度はとても気になるものなのだ。

「女性化乳房」について調べようと本屋に行ったが、「女性化乳房」に関する本はまったく見当たらない。

ネットで検索しても、前立腺癌患者の話は私と同様で「恥ずかしくて公衆浴場やプールに入れない」としか書いていない。どれくらいの症状が表れて、どれくらいおっぱいが大きくなっているのかも分からないのだ。

ネットで検索すると、LGBTのトランスジェンダー」とか「トランスセクシャル」とかの人の話ばかりが目立つ。こちらは、自ら望んでおっぱいを大きくしたい男性の話であったり、おっぱいが邪魔で手術でおっぱいを除去する女性の話である。

真正女性化乳房になってしまった男性のおっぱいは、痩せても、男性ホルモンが復活しても元には戻らない不可逆性のものだと云う。

手術で乳腺除去をしなければならないと云う。トランスジェンダーの女性が受けるのと同じ手術になるらしい。私は身体にメスは入れたくない。もともと手術なんて大嫌いなのである。

還暦の60歳まで男性として生きてきて、二回り目からは女性化していくのだろうか?

前立腺癌の次に今度は乳癌になったりして・・・

女性化と云ったって、お婆ぁさんになるだけだしなぁ〜・・・。

いったいどうしたら良いのだろうか?

悩める誕生日であることよ!