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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2020-09-06-Sunday 神田日勝

札幌から知人が訪ねて来た。

NHK札幌放送局のアナウンサー古谷敏郎氏がプライベートで一人で帯広にやってきた。

目的は鹿追町にある「神田日勝記念美術館」の見学であると云う。

7月11日〜9月6日まで『神田日勝没後50年・鹿追町開町100周年記念「神田日勝 大地への筆致」』という回顧展の最終日の見学をしたいと云うことで、5日朝の番組の生放送終了後に都市間バスに乗って一人でやってきたのである。

古谷氏とは、趣味が同じ「マジック」ということもあって、5年前に札幌放送局に転勤になって以来親しくお付き合いをさせてもらっている。

昨年の2月には、一緒にアメリカのロサンゼルスに行って、世界一のマジシャン島田晴夫氏の自宅に泊めて頂いてこともある。

コロナ禍で、なかなか会えない日々が続いていたが、今回は急に思い立ったようで4日に連絡が入り、5日の夕食を一緒に会食したのである。

古谷氏は古典芸能や美術にも造詣が深くて、昨年のNHKの朝ドラ「なつぞら」の登場人物「山田天陽」のモデルになった神田日勝の作品展を地元の鹿追町にある神田日勝記念美術館で見たかったというのである。

東京での日勝の展覧会も見学しているし、これから移動する札幌でも見ると言っていたが、展示会の場所毎にまた違った見方が出来るのだと言う。

私なんぞは、どこで見ても同じだと思ってしまうのだが・・・

飲みながら話をしていたら、6日は早朝に駅前から路線バスに乗って鹿追町に行くと言う。

十勝の人間は公共交通機関はほとんど使わないから、帯広ー鹿追間の路線バスは1時間に1本もない。自家用車が無ければ移動が大変なのである。「レンタカーでも借りて行ったら?」と言ったら、運転免許証を取得していないのだと言う。

可哀想になって「では、私が連れて行ってあげましょう」と申し出たのであった。

私も神田日勝の絵を2枚所有しているから、神田日勝記念美術館の小林潤館長や川岸真由子学芸員とは顔見知りである。日勝の代表作の「室内風景」を鹿追町の美術館で見ておくのも良いなぁ〜と思ったのであった。

その話をしたら、私の所有する日勝の絵を見たいと言うので、朝、ホテルに迎えに行った後に、我が社に寄って絵を見せてから、私が運転する車で鹿追町に向かった。

「十勝の観光をほとんどしたことがない」と言うので、十勝を紹介するつもりで、お菓子の柳月の工場、音更町の種畜牧場に寄ってから美術館に入った。

川岸学芸員の出勤時間が昼の12時というので、11:00に一旦外に出て「しかめん」という鹿追蕎麦の有名店に行って名物のごぼう天蕎麦を食べてから再度、美術館に行き、学芸員さんから詳しい話を聞きながらもう一度見学をした。川岸学芸員からの説明は、これまで農民画家としての評価しかなく、画風の変遷などの研究も少なかった日勝を深く研究しているからとても勉強になった。これまで日勝の絵はオリジナリティ溢れる作風だと思っていたのであるが、オマージュした画家の存在を見つけ出したのは素晴らしい功績である。やはり学芸員から直接の説明を聞けるのはありがたいことである。

すぐ隣にある「福原記念美術館」にも入館して見学した後、扇ヶ原展望台ー然別湖に向かう。

冬は閉鎖される狭い道を通って、上士幌町の糠平湖を抜けて、帯広に戻り、「ばんえい競馬」を見学、奥さんへのおみやげに「白いトウモロコシ」を2本買って、帯広駅前のバスセンターまで送って行ったのであった。自動車の総走行距離は180㎞にもなったのであった。

今度、来るときは奥さんを連れて夫婦で遊びに来てもらいたい。