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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2020-09-15-Tuesday 念願の

念願であった、

テレビ東京の大人気番組「開運!なんでも鑑定団」から出演オファーがあった。

3年前の2017年3月23日にBSジャパン(テレビ東京のBS放送局)で放送された石坂浩二が司会する兄弟番組の「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」には『マジック道具の蒐集家』として紹介されたことがあったのだが、地上波放送の本家の方には、未だ出演が叶っていなかったのである。

極上お宝サロンに出演した際に、本家にも出演したいとプロデューサーにお願いしていたのだが、お呼びが掛からなかったのである。

テレビに出演した後の5月に受診した人間ドックで前立腺癌が発見され、9月1日から札幌の北海道大学病院に2カ月間もの入院をして治療を受けた。

私が受けた治療は「陽子線治療」というもので、身体への負担はほとんどないし、治療時間は1回20分間ほどの、極短い時間でしかない。

他にはやることがなくて、とにかく暇で暇で仕方がなく、病室に持ち込んだPCでヤフーオークションの掘り出し物がないかを毎日念入りに調べていたところ、「オートマタの巨匠ミッシェル・ベルトラン作 美人手品師」という品物が出品されているのを発見したのである。

「オートマタ」と云うのは「自動人形(からくり人形)」のことで、ゼンマイ機械で動く人形である。

ヨーロッパのスイスやフランスの時計職人が、己が技術を見せる為に制作した精巧な芸術品である。

しかも、女性マジシャンが「カップ&ボール」という世界最古と言われているマジックを演じる人形でオルゴールも付いている。解説には「某博物館の収蔵品云々」と書いてあるではないか。これは素晴らしい掘り出しモノだと直感したのである。

画像を見ただけでスッカリ魅了されてしまった。

これは何としても落札したいと思ったのである。

入院するにあたって、私に掛けてある生命保険の特約で入院給付金がかなりの金額出ると分かっていた。その入院給付金を使って購入しようと考えたのである。

1,000円から始まった入札が、みるみる上がって行く。私と同様に、この自動人形に魅了された人が居るのであろう。遂に1対1の入札合戦になったのであった。

最終的に私が1,201,000円で落札したのであったが・・・。

問題は、私が札幌で入院中ということであった。当然ながら手元にはそんな現金など持ってきていない。テレビ番組の「なんでも鑑定団」には有り勝ちな「妻には内緒で購入」というパターンであるから妻に払わせるわけにはいかない。

さて、どうやって落札金額を出品者に支払らおうかしら・・・。

入院給付金は退院した後に保険会社に請求してからしか支払われないのである。

どうやって払ったのか、それは秘密です!

入院給付金には後日談があって、私の保険金は会社が支払っていたので、入院給付金は全額会社に入金されて、私には入院見舞金と云う名目で微々たる金額しか入ってこなかったのである。結局は「取らぬ狸の皮算用」であった。

それでも、この人形を発見し入手出来たことはとても嬉しかった。

退院後に、このエピソードと共に、テレビ番組への出演応募をしたのであったが、採用されずにいた。もう3年も経過したのでスッカリ諦めていたのだが、昨日になって、ディレクターから電話が入り、出演のオファーがあったのである。

当然ながら、即OKの返事をしたのであった。

妻に一緒に東京のスタジオに行って出演しないか?と誘ったのだが・・・、これまたテレビの「なんでも鑑定団」に有り勝ちなのは収集家の妻は、夫に冷淡なものなのである。「一人で行ったら?」と冷たい対応なのであった。